- 商社マンに向いていない人の特徴
- 商社マンに必要な能力
- 商社マンにおすすめの書籍
小さい頃から、大人数の中で過ごすのが苦手でした。
個人的には仲がいいのに、集団の中に入ると自分の居場所を見失ってしまう。
- 何かやらかしてしまうんじゃないだろうか…
- 変なことを言ってしまってないか…
- 自分の発言で不快にさせたんじゃ…
そんな不安に襲われて憂鬱になってくるのです。
僕は大学を卒業して約1年半、専門商社(鉄鋼系)で法人営業をしていました。
当初はパリッとしたスーツを着て、どでかい案件を獲得し、社会で貢献するんだ。
そんな理想を描いていましたが、実際のところは失敗の嵐でした。
- 営業車で電柱へ突進
- 上司からは怒られれてばかり
- 飲み会ではうまく立ち回れない
本当に、ダメダメな商社マンだったんです。
記事を読み終わった頃には、「適した場所に身を置く重要性」が理解できるようになり、自信が身に付きます。
また商社マンの働き方を知りたい方は、ぜひ「図解即戦力 商社のしくみとビジネスがこれ1 冊でしっかりわかる教科書」を読んでみてください。商社の仕事を理解できます。
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商社マンに向いていない人の特徴
商社マンに向いていない人の特徴を知ることで、「あなたにとって最適な居場所」はどこなのかを理解できます。
なぜなら「得意・不得意」を知ることで、パフォーマンスを最大化できるからです。
それでは詳しく見ていきましょう。
1) 浅く広くよりも、狭く深く
このような性質がある人は、商社の営業マンには不向きでしょう。
商社では非常に幅広い商品を扱います。
家電や家具などの既製品から、土木や鉄鋼といった原材料まで様々です。
僕が働いていたのは鉄鋼商社でしたが、「鉄」に関連する商品は何でも扱っていました。
ネジ・鋼材・線材(ネジの材料)・機械器具など、販売すれば利益になる。どんなものでも売るのが当たり前の環境だったのですね。
これは、「商品に対する幅広い知識が要求されていること」を意味します。
新しい商材や仕入先の情報などを学び続ける姿勢が重要なのです。
ただし僕にとっては、一つ一つを深堀して、知識を身につけていくことが苦痛でたまりませんでした。
「鉄」と一言で言っても非常に奥が深いんです。
材質の種類、製造方法など、知れば知るほど分からないことが溢れてきます。
本当は一つ一つの製品について深く追求したかったのですが、それは無理な話。時間は有限です。
その結果、「表面的な浅い知識だけ」しか身に着けることができませんでした。
知らないことであっても、学び続ける姿勢が重要です。
一つに特化するのではなく、幅広い知識を身に着ける必要があります。
一つのことに集中する能力は、「内向型の強み」です。より内向型の特徴を知りたい方には、以下の記事も参考にしてみてください。
>> 関連記事“内向型”は欠点ではなく長所です | 『内向型人間の時代』スーザン・ケイン著
2) 職人気質な性格
昔から、一つの事を継続的に続けてきました。
部活動や習いごとは、一度やり始めたら長く続ける。
一つのことを追及していくのが好きなタイプだったんです。
そのため、幅広い知識を吸収するのは得意ではなく、なにより好きではありませんでした。
それに「何かを積み上げていく」という感覚が希薄だったのも辛かったです。
一つの物事に集中して、確かな技術や知識を身に着けていきたい。
そのような職人気質な性格は、商社の営業には向いていないのではないかと思います。
3) 飲み会や接待に意味を見いだせない
商社の多くが、「自社製品」を持っていません。
- 商品の仕入先
- 商品の販売先
取引先との関係性によって売り上げが変わる世界です。
仕入先や顧客と安定した関係を維持できない限り、商品を安定して供給することができないからです。
「人間関係を円滑にし、お互いの利益を損ねない良好な関係性を、いかに築けるか」が商社マンにとって、最も重要なスキルだと思います。
また関係を維持するためのツールとして、飲み会や接待は欠かせません。
商社にとって重要なのは、取引先との関係性です。
お互いの利益を尊重し、良好な関係を築いておく必要があります。
近年では飲み会や接待は減少傾向にありますが、僕の会社では頻繁に行われていました。
新年会や忘年会の時期になると、社内はもちろん、他社との交流も数知れず。
上司に連れられて参加していましたが、どうしても意味を見出すことが出来ませんでした。
- 仕事が終わったら早く帰りたいな
- 気を遣ってばかりで面倒だな
ネガティブな気持ちばかりが生まれてきて、段々と飲み会が憂鬱になってしまったんです。
気を遣って高いお金を払い、時間を浪費すること。
「今どきの若者はこれだから困る」と思われるかもしれませんが、どうしても耐えることができませんでした。
飲み会に意味を見いだせないタイプには、以下の「日野瑛太郎」さんの本がおすすめです
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>> 関連記事「精神的脱社畜」には会社を辞める必要なんてない | 『脱社畜の働き方 日野瑛太郎 著』
>> 関連記事日本人は幼い頃から「労働観」を刷り込まれている? | 脱社畜の思考法
4) コミュニケーションが苦手
コミュニケーションスキルがない人も、商社マンには向いていないでしょう。
コミュニケーションの定義はさまざまではありますが、商社マンにとって重要なスキルは経験上「相手の状況を理解し、適切な提案ができる」こと。
商社は多様な商品を扱っており、顧客の状況に適したものを提供する必要があります。
そのためには、以下のような疑問を持つことが大切です。
- 相手はどのような状況で、何を必要としているのだろう?
- 自社の力で顧客の問題を解決できるだろうか?
- 顧客に満足してもらうためには、どの商品が適切だろう?
そして、次の能力が不可欠になります。
- 顧客からヒアリングし
- 何が求められているかを想像し
- 納得してもらうための提案をする
コミュニケーションスキルは、世間一般で考えれれている
- おしゃべりが好きな人
- 社交的な人
だけが持っているスキルではありません。
たとえ内向的だろうが、人見知りだろうがコミュニケーションスキルを持っている人は存在します。
商社マンには、以下のスキルが必要です。
- 顧客からのヒアリング力
- 他者の気持ちを想像する力
- 適切な商品を提案する力
上記の能力を身につけるためには、読書がおすすめです。興味がある方は、以下の記事にも、ぜひ目を通してみてください。
>> 関連記事僕は読書に救われました | 読書で身につく能力とメリット
5) 勉強ができない人
勉強ができない人も、商社マンとして活躍するのは難しいでしょう。
商社マンに必要なのは製品知識だけではなく、世の中の動きや顧客情報など、多岐に渡ります。
世の中は変わり続けるため、状況の変化には常に目を光らせておく必要があるでしょう。
また、ここでいう勉強とは座学だけを指すのではありません。
例えば、バスの時刻表一つとっても勉強です。
Aエリア行バス・・・1時間に1本
Bエリア行バス・・・5分毎に運行
この場合、「Bエリア」に営業をかけるべきなのかもしれません。
「バスの本数が多い=バスに乗る人口が多い」ことが予想できるため、見込み客を増やすことが可能だからです。
このように、日常に潜む些細なところから、営業のヒントは生まれます。
商社マンは、周囲の環境から学び続ける姿勢が大切です。
勉強の習慣を身につけるには、日記を書くのがおすすめです。「継続できない」ことに悩んでいる方は、以下の記事で習慣化の仕方を学んでみてください。
>> 関連記事【日記のメリット8選】日記を「習慣化する方法」と3年続けてわかったこと
最後に
商品への信頼性よりも、口のうまさや接待によって取引が決定される。
技術や知識よりも人間的な魅力(コミュニケーション能力など)が重視される世界。
売り上げを獲得するためには、それらのスキルを磨くしかありませんでした。
上司や同僚はかっこいい、尊敬できるような魅力的な人物が多かったです。
- 華麗なトークで取引先を楽しませられる
- 部下のミスにも一緒に向き合ってくれる
- 誰からでも学ぼうという姿勢がある
このような尊敬できる人たちの中で仕事をさせてもらいました。
けれども、僕は彼らのようにはなれない。
性格的な部分で無理だろうと感じました。
生まれてから大人になるまでに培われた、人の性格というのはすぐには変わりません。
形状記憶合金のように、一時的には形を変えられても時間が経てば元に戻ってしまう。
ここで重要なのは「自分の性格を見つめ直し、適切な場所に身を置くこと」なんだろうと思います。
活躍できる場所は、一人ひとり違っていていいんじゃないかと僕は思います。
商社マンに必要なのは、幅広い教養をベースしたコミュニケーション能力だと考えています。
そのような能力を身につけるためには、書店で平積みされている「1週間で身につく〜」、「これだけであなたも〇〇!」といった、安直なビジネス本では不十分です。
簡単に身につくものは、簡単に新しいものに置きかわります。
身につけるべきは、時代が移り変ろうとも揺るぐことのない「土台のような知識」や「考える力」です。
以下でご紹介する書籍は実際に読んでみて、おもわず何度も読み返してしまった本たちです。
もしよろしければ皆さんも一読してみてください。
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