- 「定時で帰る人」と「残業する人」の特徴は?
- 定時で帰るためには、何をすべき?
- なぜあの人は定時で帰れるの?
職場を見渡してみると、「定時で帰る人」と「残業をする人」が明確に分かれています。
もしかすると、お互いに相容れない感情を抱いておられるかもしれません。
「なんであの人は毎日残業ばかりしているんだ?」
「毎日定時に帰るなんて暇なのか?」
この記事では、「定時で帰る人の特徴」と「定時で帰るための秘訣」をお伝えします。
定時で帰る人は仕事の出来る人?優秀なのか?
定時で帰る人と残業する人。
それぞれどのような特徴があるのでしょう?
定時で帰る人は優秀なのか?を含めて、解説していきます。
両者は異なる条件下で働いている
まず前提として、「両者は同じ条件下で仕事をしているのか?」を考える必要があるでしょう。
業務量がおおい
難易度が高く、複雑な仕事
- 部下の育成や同僚のフォロー等、周囲のために時間を使っている
このような人は、必然的に残業が増える傾向にあります。
又、定時で帰るからといって、業務量がおおいとは限りません。
単純に仕事量や責任が少なく、単純労働なだけかもしれないからです。
また役職が上にいくほど、部下の面倒や同僚のフォローといった、業務幅は広がっていきます。
- 周囲から頼られて仕事量が増えてしまう
- 他人の尻拭いをしなければならない
スキルや信頼があるからこそ、仕事が増えてしまうのです。
このように両者の条件は異なるため、「定時で帰る=優秀」「残業する人=仕事が出来ない」ことを意味しません。
しかし「定時で帰る人」と「残業する人」には、その前提条件を超えた特徴があるように感じるのです。
定時に帰る人の特徴
- プライベートでやりたい事がある
- 仕事が早い
- 付き合い残業をしない
- やらなくてもいい仕事はしない
- 優先順位をつけて仕事を管理している
- 真面目過ぎない
残業する人の特徴
- プライベートより仕事が大切
- 空気を読んで帰れない
- 残業が当たり前だと思っている
- 責任感が強い
定時で帰る人が意識していること
定時で帰る人、残業する人の仕事意識は異なります。
- 残業が当たり前だと思っている
- 任された仕事はすべて片づけなければ
残業する人は、そのように思い込んでいる可能性があります。
もう少し「柔軟な考え方を身に着けるべき」ではないかと。
残業することは当たり前ではなく、あくまで例外で特別な場合のみ。
仕事は期限までに終わらせればいい訳で、もし間に合わないようであれば日程を調整したり、周りに任せることもできます。
真面目に仕事をこなすことは大切ですが、絶対にこうでなければと気負い過ぎるのは、かえって良くないんじゃないかと思います。
柔軟な考え方を取り入れている企業
コロナウィルスの影響でテレワークやオフィスを縮小する企業は増えています。
日立やパナソニックのように週休3日制といったユニークな仕組みづくりに挑戦する企業もあります。
勤務日に10時間働くことで、1日分の休暇を増やす。
昼休憩を無くして、その分早く帰る。
工夫次第で効率性や十分な利益を実現することは可能なのです。
- 残業は必ずしも正解ではない
- 短い勤務時間でも利益を上げられる
働き方を見直すことで、固定観念を取り払うことができるでしょう。
凝り固まった考え方に縛られていたことに気づくことができるかもしれません。
以下の記事が参考になりますので、ぜひ読んでみてください。
>> 関連記事「働く=自分の命を削る」こと | 資本主義の本質と働き方を考えよう
>>“出社時間には厳しい”のに”退社時間には適当”な サラリーマン | 定時は”労働者”にとっての納期
>>時間に”余白”を持つことの大切さ | “時間”と”心”の余白をコントロールする
なぜ残業をしてしまうのか?
それでは具体的に、残業する理由・定時で帰る人の特徴をまとめていきます。
残業をするには必ず理由があって、以下の6つに大別できます。
- 付き合い残業
- 残業をするのが当たり前の雰囲気
- “急ぎ”の仕事ばかり
- 業務量が多すぎる
- スキルが低く、人に頼ることができない
1.付き合い残業
仕事が終わっているにも関わらず、先輩や上司が帰らないために残業します。
例えば、仕事が終わって帰ろうとするけれども、誰一人として席を立つ社員はいません。
「何か手伝うことはありますか?」と質問すると、「やることがないなら帰っても大丈夫だよ」という返答。
一見すると許可が出ているなら帰ればいいじゃないか、と思われるシチュエーションですが、「先輩が残業しているのに申し訳ないな…」と感じてしまう性格や、「帰っていいと言ったら本当に帰りやがった…」と、言葉とは裏腹な気持ちを抱えてしまう上司の心。
複雑な人間心理に応えようとする結果、残業になってしまうケースがあります。
2.残業をするのが当たり前の雰囲気
会社に残業を奨励する雰囲気がある場合、定時で帰ることは難しいです。
社員を評価するポイントとして
残業=会社に貢献している
残業=頑張っている、やる気がある
いまだに古い価値観の会社は存在し、年齢層が高いほど顕著です。
全体が同じ価値観に染まっているので、一人でも違う動きをすると気まずい思いをすることになるでしょう。
嫌な思いをするくらいなら、周りに合わせて無難に合わせよう。
そのように考えた結果、残業を続けることになってしまいます。
3.“急ぎ”の仕事ばかり
仕事の優先順位がつかなくなると、残業が増える傾向にあります。
仕事をお願いする立場から考えると、自分の頼みごとは早く済ませて欲しいと考えるのが人情です。大して急ぎではなくとも、「ダメ元で頼んでみるか」とお願いすることもあるかと思います。
そのようなときに優先順位が付けられないと、常に仕事に追われることになってしまうのです。
どの仕事が重要で、どの仕事を後回しにしてもよいか。
緊急性と重要度の2軸に分類し、業務を捉えなおすことで余裕は生まれるはずです。
4.業務量が多すぎる
抱えている仕事が多く、業務量を調整できない場合にも残業は発生します。
上司から仕事を振られ、「今日中に終わらせて欲しい」と依頼される。
割り込みに追われ、抱えていた業務は積みあがっていきます。
一度依頼を聞いてくれることが分かると、残業前提で業務を割り振る上司も少なくありません。
そもそも仕事というのは、改善の積み重ねです。
探せばいくらでも改善点は見つかりますので、際限なく、やることは増えます。
一点集中することが重要で、より効果的、必要性の高いものに絞ってエネルギーを投入する必要があるのです。
5.スキルが低く、人に頼ることができない
任される業務レベルとスキルに差があると、残業は増えます。
新しいことや難易度の高い仕事に挑戦する場合、スキルが追い付かないため、要求に応えられません。
そのため失敗することも多く、リカバリーや知識の習得に大幅な時間を費やすことになります。
また周囲を頼れない人は、仕事を抱え込んでしまいます。
もちろん人に頼りすぎるのは問題ですが、一人で解決できないことまで抱え込んでしまうのは、おすすめできません。
会社で働く以上、報告・連絡・相談が重要視されます。
一人で完結する仕事はなく、特に会社対会社で取引をする場合には、進捗を共有しながら物事を進めていかなくてはなりません。
仕事は人から人へ、循環しながら前へと進んでいきます
「人に頼る=仕事を循環させる」と捉えなおすことで、一人で考え込む余計な時間を減らすことが出来るはずです。
定時で帰る人の特徴とは?
残業する人に対して、定時で帰る人にはどのような特徴があるのでしょうか?
以下の3つに大別できます。
- 効率性を重視している
- 頑張りや努力よりも「成果」
- いかにして「仕事を減らすか」
1.効率性を重視している
定時で帰る人は必ずしも”業務量が少ない”わけではありません。
なかには、残業をしている社員よりも、たくさんの業務量をこなしている方もおられます。
彼らが意識しているのは、「いかに効率的に業務をこなせるか」です。
次のような場合を考えてみましょう。
■仕事内容
エクセルへのデータ入力(1日1000件のノルマ)
■効率性の違い
〇 Aさん(=定時帰り)
- 1日2000件のデータ入力
- コピペ用の定型文を準備している
- プログラミングによって、処理を自動化
〇 Bさん(=残業する)
- 1日500件のデータ入力
- 定型文も毎回手入力
- すべてを手作業
業務量は同じであるにも関わらず、Aさんは毎日定時帰り。
なぜなら、Aさんは”業務の効率化”を意識しているからです。
いかにして短時間で、より多くの仕事をこなせるかを意識してみましょう。
スキルを高めるには、「学び方」という心構えを土台にして、物事を積み上げていく必要があります。
以下の記事が参考になりますので、ぜひ一読ください。
>>早く成功しようとしない。地道な努力を積み重ねる | ~千里の道も一歩から~ 関連記事
>>「学ぶ」ことは「真似る」こと | 「守・破・離」の先にある目的地
2.頑張りや努力よりも「成果」
日本社会では頑張っていることや長時間労働が美徳とされる時代があり、今でもその名残を引きずっている企業は多いです。
残業や忠誠心、頑張りといった精神論が優先されることが往々にしてあります。
高度経済成長期にはモノが不足しており、早期に社会を復興させるためには、長時間労働が必要だったのかもしれません。けれども、現代はモノが溢れ、他社と差別化されたユニークな商品が必要な時代。
労働時間ではなく、どれだけ良いものが作れたのか、優れたアイデアなのかが重要なのです。
生み出されたものの価値がすべてであって、どれだけ努力したかや、費やした時間は関係ありません。
3.いかにして「仕事を減らすか」
最も重要なのは「仕事を減らすこと」です。
いくら仕事が早く、効率的だったとしても、根本的な仕事量が減らない限り、いつまで経っても残業はなくならないからです。
- やるべき仕事
- やらなくてもいい仕事
これらを分類することから、始めてみてはいかがでしょう?
業務を洗い出すと、意外と無駄な仕事があります。
- ハンコを押すために出社する
- 勤務表を紙で提出している
- 無駄な会議
業務を減らすには、勇気が必要でしょう。
減らした結果、新たな問題が出てきたり、反発されたりといった、不安要素や失敗の可能性が生まれるからです。
ただ仮にうまくいかなくても、失敗は成功の糧になります。
改善を積み重ねた先にしか本当の成功はありません。
不要な仕事を見極め、削減することが定時帰りを可能にします。
最後に
「残業する人」と「定時で帰る人」には前提条件は違ったとしても、意識や考え方の差がありました。
■残業する人
「業務の無駄を改善せずに、与えられた仕事をただひたすら期限までに仕上げようとする。その結果、ズルズルと仕事をしてしまう」
■定時で帰る人
「プライベートのためには、早く帰りたい。そのためには無駄な業務を減らして効率化しよう」
もちろん定時で帰る人の特徴を実践したところで、会社によっては実現できないかもしれません。
会社の体質や雰囲気、上司や同僚の理解が得られないことには、定時帰りの維持は難しいでしょう。
そこで会社の方針に従うか、合わない会社だと考えるかは人それぞれ。
同じ会社で働くか、転職するかも、個人の自由です。
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- 第1領域:緊急、且つ重要
- 第2領域:緊急ではないが重要
- 第3領域:緊急だが重要ではない
- 第4領域:緊急でも重要でもない
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