- 日記を書くメリット・デメリットを知りたい
- どうやって日記を付ければいいの?
- 毎日継続できなくて困っている…
毎日同じことの繰り返しだし、わざわざ日記に記録することなんてないな…
私は3年間、日記を書き続けていますが、始める前は
- 日記を書く意味はあるのだろうか?
- 毎日続けるのは面倒だな
といったネガティブなイメージを抱いていました。
しかし実際に書き続けてみると、思いがけない効用があることに気づいたのです。
この記事では、「日記を書くメリット・デメリット」「日記を習慣化する方法」を中心に解説します。
この記事を読み終えることで、「日記の効用」が理解でき、実際に書いてみよう!という気持ちになります。
日記を書くメリット
日記を書くことで得られるメリットを大別すると、以下の3つに分類できます。
- 書く能力が向上する
- 出来事を記録できる
- 感情的なプラス効果
それでは、詳しく見ていきましょう。
1) 文章力が鍛えられる
文章を書くことに慣れていない方にとって、日記を書く作業は簡単ではありません。
- 何を書けばいいのか
- どのように表現すればいいのか
- どのような構成で書こうか
上記のようなことを意識してしまい、一向に筆が進まない可能性があります。
しかし日記を続けることで、わかりやすい文章が書けるようになり、思考や感情を表現できるようになります。
またいろいろな言い回しを考えるため、語彙力が向上します。
伝わりやすい文章を意識することで、文章構成力も身につくことでしょう。
2) 記憶が定着する・知識が増える
日々は同じことの繰り返しに思えますが、決してまったく同じ一日は存在しません。
- 気分
- 食事
- 天気
- 起きる時間
一見同じように思えても、微妙に違っているもの。事柄や感情の些細な変化の連続があなたの人生となります。
日記を書くためには、1日にどのようなことがあったかを振り返らなければなりません。その過程で記憶が定着します。
また日記を書いていると、漢字や言葉の意味がわからないことも出てきます。
辞書やスマホの文字変換などを活用し、わからない箇所を調べることで知識は増えていきます。
3) 「伝える力」が伸びる
想いや出来事を表現するためには、それらを整理し構造化する能力が不可欠です。
- わかりやすい文章を書くためには
- 相手にうまく伝えるためには
そのような事柄を意識することで、日記を”簡潔”に”素早く”まとめられるようになるでしょう。
日記を継続することで、相手にわかりやすく伝える能力が身につきます。
4) クリエイティビティが向上する
日記はあなたの辿ってきた軌跡です。
- どのような考え方をしてきたのか
- どのような行動をしてきたのか
- どのような出来事があったのか
過去を振り返ることで、今までの思考や行動を見直すことができます。
もしかすると、そこには”創造の種“となるアイデアが隠されているかもしれません。
日々の出来事や想いは、書き残しておかなければ記憶から消えていきます。
どれほど素晴らしいアイデアも、消えてしまえばあとの祭りです。
日記を読み返すことは、忘れていた記憶を呼び覚まし、新しいものを創造する手助けとなります。
5) 「思い出」として記録できる
日記を書くことで、日々の思い出を記録できます。
人間の記憶は曖昧なため、数日前のことでも忘れてしまいます。
- 昨日のお昼に食べたもの
- 昨日の天気は?
そんなこと忘れないだろう?
というようなレベルのことでさえ、私たちは忘れていきます。
- 人生の大切な出来事
- 心が揺さぶられた瞬間
「どうしても忘れたくないこと」は誰にだってあるはずです。
日記を書くことで、大切な出来事を、たしかな思い出として残すことができます。
6) 自己を客観視できる
日記を振り返ることで、自己を客観視できます。
- 何を考えていたか
- どのような気持ちだったか
- どのように行動したのか
これらを見つめ直すことで、「もっとこうすべきだったな〜」、「気持ちを抑えられたかもしれない」といった改善点を見つけられます。
また今後の人生のヒントとして利用できるでしょう。
私の話を例に出すと、「ネガティブ思考のパターン」を見つけることができました。
ネガティブ思考のパターンを見つけた手順
- 感情を記録する
- 日記を見直す
- どのような時にネガティブ思考になるかを洗い出す
- ネガティブ思考のパターンを発見する
といった具合です。
ネガティブ思考には物事に没頭することもオススメです。
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7) ストレスが解消できる
「話しを聞いてもらって、ストレスが解消した」という経験を持つ方は多いでしょう。
なぜ話を聞いてもらうだけでストレスが減るのか?
以下の理由があるからです。
- 自分の気持ちを整理できる
- 相手に共感してもらえる
- 具体的な解決策が見えてくる
日記を書くことは、「人に話しを聞いてもらう」ことに似た効果があります。
文章を書くには、自分の気持ちを整理する必要があります。
その過程で具体的な解決策が見えてくる可能性があるのに加え、”一番の味方である自分自身“に対して気持ちを共有できます。
心の中のモヤモヤは、言葉にして吐き出さなければ胸の中に残り続けます。
いつでも、好きなときに、自由自在に吐き出せる選択肢として、日記は適しています。
8) 「継続する」ことで自信が付く
物事を始めることは簡単ですが、続けることは難しいです。
「三日坊主」「石の上にも三年」という言葉が存在するのは、いかに続けることが難しいかを物語っていると言えます。
日記は日々の積み重ねのため、コツコツと継続した証として残り続けます。
また日記帳やノートは「目で見て、触れられるため」続けてきたという実感を得やすいです。
どのような目的を達成するにも、継続は不可欠です。
日記を続けることで自信が付き、勉強や運動といった他の物事にも挑戦しやすくなります。
物事はコツコツと継続することで上達します。地道な努力の積み重ねが成功への近道です。
関連記事
>>早く成功しようとしない。地道な努力を積み重ねる | ~千里の道も一歩から~
日記のデメリット
基本的には、「日記を書くこと」にデメリットはありません。
しかし時と場合により、デメリットに感じられる事柄はあります。
それでは詳しくご紹介していきます。
1) 続けられないと自信を無くす可能性がある
- なんで続けられないんだろう
- 意志力がないのかな
“ブログを書くメリット”でご紹介したことの裏返しになりますが、日記を続けられないと却って自信を無くす可能性があります。
ただし「日記を習慣化する方法」は後述しますので、ご安心ください。
2) 時間を確保しなければならない
日記を書くためには、時間を確保しなければなりません。
短いものであれば数行書いて、ほんの数分。ただし長文となると、20-30分かかることは珍しくありません。
疲れていたり、時間がない場合には、より面倒に感じることもあるでしょう。
3) すぐにメリットが得られない
日記には”即換性“がありません。
商品はお金を支払えば、その場で手に入ります。
しかし日記を書いても、すぐにメリットを感じられるわけではありません。
1ヶ月、半年、1年…といったように、効果を実感するまでには、ある程度の期間が必要です。
また人によって、メリットが得られるまでの期間は違います。
辛抱強く、待つ気持ちが必要です。
効果的な日記を書く
日記を書こうと思っても、「何を書けばいいのかわからない」ため、筆が進まない方も多いでしょう。
日記を書くには、ちょっとしたコツがあります。
少しの”気づき”と”見方”を理解するだけで、見違えるように文章が書けるようになります。
1) 気づきやアイデアをまとめておく
アイデアは思い浮かんだ時に記録しておかないと忘れてしまいます。
いらないと思っていた事柄も、後から見直すと宝の山だったということがあります。
そのため「少しでも役に立ちそうだ」と思ったアイデアは残しておきましょう。
ちなみに私がオススメする記録方法は、以下の通りです。
- 一人グループLINEを作り、メモを取る
- 手帳とペンを持ち歩く
これらの方法でさっとメモを取り、まとまった時間にじっくり考えます。
何が大切で不要な情報なのかはあとから考えればOKです。思考の種をできる限りたくさん手元に置くことが重要になります。
2) 「感情・思考・出来事」をまとめる
- 〇〇が美味しかった
- □□へ行った
思ったことを書くだけだと、「なぜ美味しかったのか?」「どこに行ったのか?」がわかりません。
又、行った場所を書くだけだと、「どのように感じたのか?」「なぜそこに行こうと思ったのか?」に疑問符が付きます。
読み返した時に、当時の状況をリアルに感じるには、「感情・思考・出来事」をまとめて記載しておくと思い出しやすいです。
「どうやったら未来の自分が理解できるか」を意識すると、後で読み返しやすくなります。
“日記帳” or “アプリ・ブログ”
日記を書くツールは、今や紙だけではありません。
紙以外にも、アプリやブログを利用している方も多いです。
それぞれにメリット・デメリットがありますので、ご紹介します。
1) 日記帳のメリット・デメリット
メリット
- 物の「趣」を感じられる
- 日記を見返しやすい
- 自分だけの思い出にできる
- グッズ集めが楽しい
日記を書くには、日記帳・鉛筆・下敷き・日記帳といった様々なグッズが必要です。
色々なものを試してみて、カスタマイズしていく過程は非常に楽しいです。
また「物体」が存在することで、モノの”温かみ”や”柔らかさ”を感じられるため、感情も豊かになります。
私が一番のメリットだと感じることは、「思いがけない出会い」が生まれることです。
デジタルの場合、「狙った通り」の出来事しか発生しません。
- 本の名前を検索すると、指定ワードの人気本しか出てこない
- 「ラーメン」で検索すると、人気のラーメン屋だけが表示される
しかし日記帳には、決まったワードで検索する機能がありません。
パラパラと本をめくっていると、思いがけないところで手が止まる。
そのような、日記を開く前には想定していなかった「偶然の出会い」が生まれる可能性があるのです。
デメリット
- 保管方法に難がある
- お金がかかる
紙の大きなデメリットは、「保管が難しい」という点です。
- 机の上においていたら家族に見られた
- 紙が古くなって文字が読めなくなった
- 災害で無くなってしまった
このように保管の仕方を誤ると、想定外の事態に出喰わす可能性があります。
またツールにこだわり始めると、お金が掛かるのもデメリットです。
高いペンや高級紙を使い出すなど、日記を続けていると”いいもので書きたい“と感じるようになります。
物にこだわるほどお金が掛かるため、注意が必要です。
2) アプリのメリット・デメリット
メリット
- 短時間で書ける
- 費用が掛からない
- 写真・動画が使える
スマホアプリを使うと、通勤・通学のちょっとした時間を有効活用できます。
無料アプリであれば費用は掛からず、写真・動画を利用してわかりやすく記録できるのも大きなメリットです。
デメリット
- データの消失・流出
- 誘惑が多い
- 絵を描きにくい
アプリのサービスが終了すると、書いていた日記が丸ごと消えてしまう可能性があります。
またセキュリティの問題があると、悪意のあるユーザーにデータ盗まれるなど、改竄される恐れがあります。
インターネットの情報は、”自分は消した”と思っていても、「複製されていた」「拡散されていた」ために、「ネットのどこか」に残されていることが多いです。
膨大なネットの海に残り続けるリスクは、デメリットだと言えます。
あるいは日記を書いている際に、他のWebサイトや動画といった様々な誘惑に気をそらされて、集中しづらいというデメリットもあります。
また紙であれば簡単に絵や図を描けますが、アプリでは扱いづらいことも特徴です。
3) ブログのメリット・デメリット
メリット
- データの消失を防げる
- デザイン性に優れている
- 収益化の可能性
ブログには無料ブログ・有料ブログの2種類があります。
無料ブログの場合は、アプリと同様、ブログサービスが終了すると日記のデータは丸ごと消えてしまいます。
しかし有料ブログを利用している場合、日記のデータはサーバーに残り続けるため、半永久的にデータを保存することができます。
またWordPressを利用しているなら、豊富なテーマデザインが用意されています。
無料のテーマを使用するだけでも、まるでプロが作ったようなブログデザインとなるため、日記を書くモチベーションが上がります。
最後に、ブログを日記代わりにする場合、収益が発生する可能性があります。
世界中の人にあなたの考えや思想を発表できて、さらにはお金がもらえます。
デメリット
- データの消失・流出
- 物によっては費用がかかる
- 偶然の出会いが起こりにくい
アプリと同様、データの消失や流出には注意が必要です。
有料ブログを使用している場合、レンタルサーバーやドメイン代などの費用も掛かります。
また日記のメリットで記載したことの裏返しとして、「検索したもの」しか表示されないため、偶然の出会いが起こる可能性は低くなります。
日記を習慣化するために
日記を続けるには、コツがあります。
ここでは「日記を習慣化するにはどうすればよいか」をご紹介します。
1) 日記はメモ感覚でOK
- 日記を書くからには長文で
- 一言だけでも構わないのだろうか
日記を書くルールなんてものは存在しません。
長い文章である必要はまったくなく、「今日の天気は晴れだった」「1日楽しかった」という1文だけでも大丈夫です。
日記を習慣化するためには、ハードルを低くすることが重要です。
- 1文だけでもいいや
- 気楽に書けばいいや
とにかく「まずは書き始める」ことが重要ですので、ハードルは下げられるところまで下げましょう。
文章構造やわかりやすい伝え方を意識するのは、その後でも遅くはありません。
2) 必ず書くと決める
物事はルーティン化できれば上手くいきます。
- 毎朝、歯を磨く
- 出勤前にはコーヒーを飲む
- 決まった時間に就寝する
当たり前になっている習慣も、初めからそうだったわけではありません。
「なんだかやっておかないと気持ち悪い」というレベルまで継続してこそ、習慣になります。
私の場合は、「寝る前には必ず日記を書く」と決めました。
もちろんはじめのうちは、
- 眠いから今日は辞めておこうかな
- 今日はテレビを見ようか
といったように、他の誘惑に流されそうになり、正直辛かったです。
途中で辞めてしまおうかとも思いましたが、続けている内に「書かないと落ち着かない」状態になっていきました。
ちなみにロンドン大学の研究によると、習慣化する内容・個人によって差はあるものの、習慣化するまでの日数は18日〜254日だったというデータも出ています。
参照:How are habits formed: Modelling habit formation in the real world
おおよその目安として、活用してはいかがでしょう。
日記を書いている私の体験談
私自身、約3年に渡って日記を書き続けています。
実際に続けてみた感想を記載していますので、興味のある方は参考にしてみてください。
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最後に私が実際に使用している道具をご紹介します。
日記の初心者だった私が続けられたのも、愛着のある日記帳のお陰です。
参考にしていただけると幸いです。
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