僕たちの生存戦略

商社マンに向いてない人の特徴。営業マンとしてダメなわけではない理由とは

小さい頃から、大人数の中で過ごすのが苦手でした。

個人では仲がよくても、集団の中に入ると自分の居場所を見失ってしまう。どれだけ気心が知れた友達グループだとしても、その気持ちは変わりませんでしたし、今でも同じ気持ちになってしまうことはよくあります。

 

何かやらかしてやらかしてしまうんじゃないだろうか。変なことを言ってしまってはいないか。もしかしたら自分の発言で不快に感じてしまっているんじゃないの・・・

そんな不安に襲われて憂鬱になってくるのです。実際はそんなに周りは気にしてはいないと思うけれど。

 

そんな気持ちに駆られてしまう自分は、もしかしたら「精神的に問題があるのではないだろうか」。そんな風に考えたことは、数え切れないくらいあります。

でも、「コミュ障」や「人見知り」と自分の事を言ってみた所で、まったく人との交流がない訳でもありません。少人数での付き合いは好きですし。

 

一体何が問題なのだろうか。

 

大学を卒業してから約1年半、商社で法人営業をしてきました。飲み会、接待、取引先との調整など、人間関係で悩み、上記のような状態になっては落ち込むことが多かったです。

飲み会の席では上手く立ち回るコトが出来ませんでしたし、トラブル時の調整も上手くいかずに失敗ばかりしていました。

 

ただ、当時を振り返ってみると、営業の仕事自体は楽しんでやれていたんじゃないかと思うのですね。

 

仕入先やお客さんとのやり取りはそれほど苦痛ではありませんでしたし、仕事にもやりがいを感じていました。自分を頼ってくれる人がいることがとても嬉しかったんです。

 

ただ常々感じていたことは、「自分は商社の営業マンじゃなくて、メーカーの営業マンに向いているんじゃないか」ということでした。周りの同僚や取引先の方からもそう言われることが多かったです。

 

商社マンに向かないのに、メーカーに向いている営業マンはどんなタイプなのか。自分の経験から少しまとめてみたいと思います。

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職人気質な性格

浅く広くではなく、狭く深く追求したい。

 

これが最も商社の営業マンには向いていない性格なんじゃないかと感じています。

 

商社では幅広い商品を扱います。例えば、僕がいたのは鉄鋼商社なので、”鉄”に関係する商材は何でも扱っていました。

ネジ・鋼材・線材・機械器具など、販売すれば利益になる。そう思えるものはどんなものでも売っていくのが当たり前の環境だったんですね。

ですので必然的に、商品に対する幅広い知識を持っておく必要が出てきます。

お客さんと会話する際、自分の売っている商品の知識がないと話にならないからです。信用にも関わりますしね。

 

ただ一つ一つを深堀して、知識を身につけていくことは困難でした

“鉄”と一言で言っても非常に奥が深いんです。材質の種類、製造方法など、知れば知るほど分からない事が溢れ出てきます。本当は一つ一つの製品について深く追求したかったのですが、それは無理な話。時間は有限です。

 

幅広い情報を仕入れておかなければならないので、わからない事はわからないままで通り過ぎていくしかありません。

その結果どうしても、表面的な浅い知識だけを学んでいくことしか出来なくなってしまったんです。

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一点集中で積み上げていくこと

 

これは非常に苦痛なことでした。

昔から、一つの事を継続的に続けてきました。部活動や習い事も一度やり出したら、長く続ける。一つの事を黙々と行って、追及していくことが好きなタイプだったんです。

ですので、平行して沢山の知識を広い集めていくのは得意ではありませんし、好きではありませんでした。それに、「何かを積み上げていく」という感覚が希薄だったのも辛かったです。

 

一つの物事に集中して、確かな技術や知識を身に着けていきたい。そんな職人気質の性格は、商社の営業には向いていないのではないかと思います。

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飲み会や接待に意味を見いだせない

商社の多くが、”自社製品”を持っていません。

自社製品がないということは、売る製品に制限がないというメリットがありますが、それは諸刃の剣です。

仕入先や顧客と安定した関係を維持出来ない限り、商品を安定して供給することが出来なくなってしまうからです。

 

そのため、商社にとって、仕入先・取引先との人間関係がすべてと言っても過言ではありません。

 

いかに関係を良好に築くき上げるか。商社を成り立たせているもののすべてがそこにあります。

最近では、飲み会や接待は減っていると言われますが、実際にそういった機会は沢山ありました。

取引先の社長や役職者など、有力な立場にある人たちとの交流は定期的に行われていたんです。

それに新年会・忘年会に時期になると、社内はもちろん、他社との交流を図ることも数知れず。

もちろん僕自身も、上司に連れられてよく参加していましたが、どうしても意味を見出すことが出来ませんでした。

気を遣って、相手に気持ちよくなってもらうために席を設けること。

 

売上を上げるためには大切なのかもしれませんが、気を使って高いお金を払い、時間を浪費する。

 

「今どきの若者はこれだから困る」と言われるかもしれませんが、自分には無理なことでした。

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最後に

表面的な知識で大して知らない商品をアピールする。

商品に対する信頼というよりも、口の上手さや接待で取引の多くが決定される。技術や知識よりも人間的な魅力(コミュニケーション能力など)が重視される世界。

 

それは、将来営業マンとして売り上げを獲得していくための理想の姿でした。

 

正直、上司や同僚はかっこいい、尊敬できるような人物が多かった。女性にモテる術を持ち、人と上手くやっていくトークスキルと交流術。同性から見ても憧れてしまう人たちに囲まれて仕事をしていました。

 

でも、自分は彼らのようにはなれない。性格的な部分で無理だと感じました。

一方、メーカー営業マンの場合、自社の製品を販売していきます。

自社の製品に対する深い知識を追求できる。それに加えて、商品を仕入れる必要もないので、飲み会や接待の数も少なくなることでしょう。もちろんゼロではないでしょうが。

 

もしあなたが「商社の営業」に向いていないなと感じているのなら、それは「メーカーの営業」に向いているからなのかもしれません。

 

生まれてから大人になるまでに培われた、人の性格というのはすぐには変わりません。自分の性格を見つめ直し、適切な場所に身を置くこと。

活躍出来る場所は一人ひとり違っていていいんじゃないかと僕は思います。

商社マンの適正を知りたいならコレ!

商社マンについて興味があれば、下記の本がオススメです。この本は、伊藤忠商事の社長・会長を務めた経歴を持つ、丹羽宇一郎氏の仕事論です。

大手商社で会長にまで上り詰めた著者はどんな考え方をしていたのか。商社マンとしての生きる心構えを学ぶことが出来るでしょう

 

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