こちらの記事を読みました。
Design My Life <Vol.1>作家・川上未映子さん「私にとって年齢は無効。“全力で生きる自分”を積み重ねていくだけです」
作家の川上未映子さんは、30歳の頃に書いた小説『わたくし率 イン 歯ー、または世界』で芥川賞にノミネートされるまで、なかなか目が出ない作家でした。
高校卒業後は、歯科衛生士や書店員を掛け持ちしつつ、20代後半には歌手をやってみたりと紆余曲折を経て作家という”書く”仕事に辿りついた。
彼女は上の記事で次のようなことを言っています。
「みんなの言っている40歳や、若い頃に私が思い込んでいた40歳と、実際に自分が迎えた40歳は全然違っていました。
人は一人ひとり違うし、それぞれの年齢での経験も1回きり。
世間の価値観や情報で、何歳だからと制限をかけるのはあまり意味のないことだと気がついたんです。私たち、“今”のことって取り逃しがちなんですよね。
17歳のときに『私は今、若くて人生で最高だ』なんて思わないし、80歳の自分から見たら42歳は若い。
若さや老いのジャッジをすること自体、実態がないことなんだとわかってから、年齢というものが無効になってきました」
”今”を大切にするということ
年齢に囚われることなく、今を全力で生きることが大切なんですよね。
今の一瞬一瞬は、過去、現在、未来という時間軸で考えると、”現在”に当たります。
その一瞬はまたたく間に過ぎ去り、未来への土台となる。
つまり、目の前の一瞬の積み重ねが未来になるということなんです。
それなのに、僕たちはあまりにも”今”を取り逃がしてるような気がする。
まだ見ぬ未来のために、先のことばかり考えて今を大切にしない。
明日のため、1年後のため、10年後のため。
そうした未来という時間軸ばかりを意識してしまい、土台はグラグラ。
”今”を軽視してしまってるんじゃないかな。
僕自身も”今”の自分に満足できないことが多々ある。
容姿であったり、仕事のレベルであったり、目標としていることからほど遠かったり。
目の前の現実を直視しないように蓋をしている。
あるいは輝かしい未来だけを夢みて、”今”を見ないようにしている節があった気がするんです。
自分が見たいようにしか、世界は見えない
でも本来ここで考えるべきなのは、なぜ意識をそらす必要があるかということなんだと思う。
他人から見たら、別に容姿にコンプレックスを持つ必要はないかもしれないし、他の誰よりも仕事ができないなんてこともないだろう。
目標からはほど遠いとは言っても、昨日よりは近づいているはずだし、追い続ければ叶わないとも限らない。
そう、
意識をそらしたいという気持ちは、他でもない”自分”が決めていることなんです。
知らずしらずの内に自分自身で、限界を決めてしまっている。
みんなの理想と自分の理想を重ね合わせ、自分の中で制限を掛けてしまっていたんです。
世間の価値観や情報なんて、別に気にする必要なんてない。
それぞれの人生はみんな違うのだから、「何歳だからこうあるべきだ」といった自分の価値を周囲からの評価で決めるコトにはあまり意味がないことなんだと思うのです。
最後に
”今”という時間の積み重ねこそが、未来を作る。
そう理解できていても、未来への不安や「自分なんてダメだ」という思い込みに支配されることによって、貴重な”今”をあなたは無駄にしていないだろうか?
迷いや不安はどれだけ考え続けたって、解消されはしない。
なぜならそれらの感情は、自分自身の思い込みで作られているからだ。
不安を感じたのなら、どうすればその不安がなくなるかを考えて、
”今”の自分に出来るコトに全力で取り込むしかない。
たとえ一歩は小さくても、積み重なればそれは大きな一歩になるのだから。