仕事

今の時代に必要な自己教育力について

ただ何となく、将来のことなど考えずに生きてきた。

これが学びたい、この仕事がしたいという情熱や方向性なんかなくて、ただ流されるままに日々を過ごしてきた期間が長かった。けれども、いつしか流されることに不安を感じるようになった。

流される条件としては、どこからか入ってくる無数の情報や他者からの助言なんてものが関係している。それらは、他人がしたいこと、興味があるコトであって、必ずしも自分の方向性とは一致しない。

自分の苦手なフィールドで戦っていたって、楽しくもないし、面白くもない。それに興味が持てないものに取り組む毎日は、退屈でつまらないものになるだろう。

大切なのは、望む方向へと自分を導いていく能力だ。未来に向けて、自分を導き、引きだしていく方向性が必要なのだ。

そして、これらを指針として掲げ、目的地へと進んでいくためにはいくつか必要な力があると思っている。

今日はその能力について、考えてみたい。

自分で物事を考える力

知識を暗記する、情報をそのまま受け取るのではなく、それらを一度バラバラに分解し、自己流に組み立てる力が必要だ。

周囲の大人を見渡してみると、この能力を持っている人は意外に少ないと感じている。それはなぜなのだろう?

一つの要因として、僕たちが育った環境が影響していると思っている。

例えば、学校では何事にも正解が与えられる。基本的には、テストの答えは一つしかないし、当時は校則などの規則でガチガチに縛られていた。

大人になって振り返ると、「学校でお菓子を食べてはいけない」、「髪は黒髪でなければならない」といったルールの必要性は正直よくわからない。

髪を金色に染めたら威圧感を与えるなんてことが考慮されているのかもしれないが、社会にはもっと変な、個性的な人間はごまんといる。彼らは他人に迷惑をかけている訳ではないし、そのままの彼らを社会は受け入れている。

客観的に考えれば、よくわからないルールのはずだ。

けれども僕たちは、「こういうものなんだ」と思って長い期間を過ごす。答えは一つであって、ルールは守るべき。そこに疑問を挟む余地はないと。

いわゆる、思考停止ってやつだ。

このまま大人になれば、言われたコトは守る、自分で考えない人間が出来あがってしまうのである。

社会には、たった一つの正解などありはしない。

目標へと繋がる道は無数にあって、どの道が先へと続いているかはわからない。けれども、指針を定め、自分で考えるコトが出来れば、どの道が望んでいる場所へと辿り着くかが見えてくるかもしれない。

誰も教えてくれない、自分だけの人生の指針。少しでも近づくためにも、自分で考える力が重要だと思っている

様々な能力

他にも、必要な能力はいくつかある。

  • 様々な角度から物事を見る = 多角的考察力
  • 筋道を立てて、検討する = 論理的思考力
  • 自分なりの新しい考えを打ち出す = 独創力
  • 他者と意思疎通を図る = コミュニケーション力

これらの多くが身につけば、有意義な人生を送ることが出来るのかもしれない。

ただやはり僕が大切だと思うのは、「自分の向かいたい方向性」に尽きる。

あなたはどこに向かっていますか?

何を優先するか。何を捨てるか。

人生では、二者択一とは言わないまでも、複数の選択肢から一つを選ばなければならない時が、必ず来る。

その時に、「自分がどこに行きたいか?」が分からないと、非常に困ってしまう。せっかくのチャンスを逃すかもしれないし、まったく別の場所へと進んでしまうかもしれないからだ。

社会に出ると、「目的を達成しろ!」と要求される場面が増える。

いかに効率的に、出来るだけ早く、目的を達成できるか。

いつしか、「社会の要求=自分の望む理想」にすり替わってしまうかもしれない。目の前のことをこなすのに精一杯になり、流されそうになる気持ちはわからないでもない。

ただここで肝に銘じておきたいことは、社会の要求を「自分の定めた指針」と繋げてしまおうよということだ。

つまり、目標のために必要なプロセスとして、仕事を捉え直すということだ。

僕の場合は、「自分の成長」に軸に置くことで、方向性にブレが生じないように意識している。

例えば、AとBの二つの選択肢があるとき、どちらが自分の成長にとって望ましいか?を考えて、実行してみる。言われたままやるのであれば、「失敗した」場合はただの失敗にしかならないかもしれない。けれども、自分の成長と捉えれば、「失敗した」ことは、目的へのプロセスの一部にすぎなくなる。

自分の掲げる目標と企業の方向性が一致しているコトが大前提にはなるけれど、
この思考方法は、どんな企業に就職するかという選択の方法としても利用できるはずだ。

「自分はこれからどこへ行きたいのだろうか?」

今あなたは、自分をどこへ導こうとしていますか?