オピニオン

日記なんて書く必要あるの? 見違えるほど目の前の景色が変わった

毎日同じことの繰り返し。取り立てて記録することなどない。
日記なんかつけても意味がないし、面倒だ。そう思っている人は多いんじゃないだろうか。

実際僕だって日記の必要性など感じていなかった。毎日ネタにできるような面白い出来事が起こるわけじゃない。予定なんて特にないし、空白に埋め尽くされたスケジュールをみるなんて、逆に気分が沈むんじゃないかと。

ただ日々の記録をつけたいとは常々感じていた。
働き出してからというもの、日常は凄まじいスピードで過ぎていくことに気づいたからだ。
知らずしらずのうちに、1週間、1ヶ月、1年と時は流れていく。そしてこの期間を振り返った時に、何をしていたのかわからない。それって垂れ流しの下水道みたいに、人生を浪費しているだけなんじゃないだろうかと。

令和になったのを気に心機一転、日記をつけてみることにした。
今日は書き始めての心境変化と効果について記してみたいと思う。

日記を書いてみて何が変わった?

結論として、1日の過ごし方が劇的に変わるようなことはなかった。
ただ1日の振り返りを行なうことで、昨日との些細な変化がわかるようになった。
かのイチロー選手はバッターボックスに立つ際、同じルーチンワークを繰り返していたし、毎朝奥さまの手作りカレーを食べていた。これは身体や精神の微細な変化を感じ取るためであり、同じルーチンの繰り返しこそがそれらを浮き彫りにすると語っている。
これと同様に、日記を習慣化することで、ちょっとした変化に気付けるのです。

今日は何も書きたくないな〜という日があれば、思考が溢れてきてネタに困らない日だってある。
1日を振り返らなければ、”何となく気分がよかったな〜” ”なぜだかイライラしていた” 程度で感情や身体の状態を見過ごしてしまいがち。
けれども心情を書き出してみることで、状態を理解できる。自身のバロメーターを計るのにはうってつけのツールなのです。

日記を書くために必要なこと

以前に書こうとした経験はあるけれど、3日坊主で終わってしまった。僕にも似たような経験がある。
当時は「僕ってなんて根気がないやつなんだ!」と自分を責めていたけれど、実は物事を継続するには”習慣化”の力が必要だと知った。

大抵の人が朝起きたら、朝ごはんを食べ、顔を洗い、歯を磨いていると思う。よくよく考えたら、これってすごいことなんじゃないだろうか。
当たり前のように行なっているけれど、別に顔なんて洗わなくていいし、歯を磨く必要なんてない。誰からの強制力も働いていないし、何に時間を使うかは個人の自由だ。にも関わらずに、僕たちはそれらを選択して行なっている。なぜだかやらないと気持ちが悪い。しんどくてもなぜか行なってしまう。
そう感じさせるほど、”習慣化”の力とは凄まじいものなのだ。

なので日記を書く行為は”習慣化”してしまうに限る。
どれだけ気分が乗らなくても、書きたくなくても、ただ机に向かって筆を取ることが大切だ。
何も思い浮かばなければ、何も思い浮かばないと日記に書けばいいです。内容なんてなんだっていいのだから、特段気負う必要なんてない。

大切なのは、毎日机に座って筆を取ること。

日記を書かなければ、気持ちが悪くて寝付けない。そう思うようになるまで続けてみよう。
嘘だと思っているそこのあなた。嘘だと思うのなら、騙されたと思って一度試してみてほしい。
きっと未来のあなたは日記中毒者になっているはずだから。

最後に

日記は必ずしも必要ではないけれど、人生を豊かにする一つのツールだと感じている。
日々の些細な変化がわかると、より楽しく、充実した毎日が送れると僕は思っている。

色々な日記帳を試したけれど、一番おすすめしたいのは”ほぼ日手帳”である。
特徴としては、日付が1日区切りになっていて、安定したペースで書き続けられる。それにどのページにも一言メッセージが添えられていて、ちょっとした学びを得られる。

楽しんで毎日書きたくなる手帳。それがほぼ日手帳。2020年が始まって以降、僕はこの日記帳に助けられている。