あらゆる情報がインターネットで手に入る現代。
Googlemapに文字を打ち込むだけで、世界中の土地の写真やロードマップが表示されます。
まるで、その場に行ったかのような気持ちになれるのです。
従来であれば、本や周囲の人間関係からしか得られなかった耳よりの情報は、誰かがWebに書き残すことによって、みんなの手元に届くようになりました。
誰もが平等に情報を得られる状況になり、情報の格差は一見縮まったかのように思えます。
けれども情報を摂取するだけで、それらを自らの血と肉に変換出来るかというと、そんな事はないように感じます。
情報が溢れているからこそ、これから大切になるのは、大人や子供に限らず「いかに身体的な体験をするか?」なのだろうなあと。
この記事では、「目で見て、感じることの重要性」についてお伝えしていきます。
実際に目で見て、感じることが重要
誰もが同じ情報を得られるからこそ、周囲との差を付けたいと思った時には、「身体的な体験」が最も重要な決め手になってきます。
本やパソコンといった、無機質で人工的なものからだけではなく、実際に自分の足を動かして、自然の中に身を置いてみる。
そうすると人工物からは感じなかった、草木の匂いや肌に突き刺さるような、温かい太陽の日差しを感じることが出来るでしょう。
五感をフルに活用することで、“生”の情報は実体験として刻まれ、忘れることの出来ない経験に変わると思うのです。
新しい土地で刺激を受ける
周囲の友人には、旅をしている、あるいは普段とは異なる環境に身を置くことで、顔つきや考え方が変化している人がいます。
異世界に触れ、刺激を受けることで、今まで定着していた既存の憑き物が、ごっそり削げ落ちた状態に近いのかもしれません。
僕自身も海外を旅することで、“常識”というものが、狭い世界での決まりごとに過ぎないことを知りました。
また自分の存在が、ちっぽけで取るに足りないのだということも。
大自然や異なる土地、文化に身を置くことは、人間にとって非常に重要なことなのだと気づかされます。
ルーティンワークに”非ルーティン”を1つ付け足す
少し話は変わるのですが、“毎日のルーティンワークに”ちょっとした変化を付け加える”ことが大切だと感じています。
- 通勤時間を少し早くしてみる
- いつも通る道とは違った道を利用する
- 新商品に手を出してみる。
一つ一つは些細なことかもしれませんが、積み重なれば、大きな変化となります。
いつしか小さな変化は積み重なり、自身の大きな経験として刻まれていきます。
先ほどは、旅や異なる環境に身を置くことが大切だと言いましたが、別に些細なことだっていいのです。
海外旅行へ行く必要はないし、自分を追い込むような環境に身を置く必要もない。
確かに刺激の量が違えば、感じ方の強度は違います。それは当然です。
けれども、ちょっとした変化を積み重ねるだけでいいのです。
自分は周りの人と比べて、大した経験をしていない
決してそんなことはありません。
一人ひとりの経験は、誰にも犯されない貴重な物であり、誰にも奪われない最も重要な資産なのですから。
最後に
本やインターネットから情報を入手すれば、”頭のいい“人間になれる。
そう思っていた時期がありました。
けれども、それは思い上がりであり、情報だけでは真実に辿りつくことは出来ませんでした。
実際に自分の目で見て、感じることでしか本当の意味では理解できない
わざわざ労力を使うのは、一見遠回りのようにも思えますが、ジワリジワリと効果は出てくるはずです。
即効性ばかりが称賛される時代において、あえてスローなテンポで進んでいく。
意外と大切なことなんじゃないかと思いますね。