仕事をしていれば、大なり小なり、大変だと感じる時があります。
思い通りにいかなくて、落ち込むこともあるでしょう。
この記事では、「ケース別に仕事で落ち込んだ時の対処法」をご紹介していきます。
まずは現状を把握する
まずは現状を把握することです。
一体なぜ自分は落ち込んでいるのか?
その原因を考える必要があるでしょう。
なぜなら原因によって対処の仕方は異なるからです。
例えば以下のように分類できるかもしれません。
- 失敗が続く
- 人間関係が上手くいかない
- やりたい仕事ができない
- 通勤時間や残業などの不可抗力
僕の場合は、上記のような状況に置かれると、ストレスが溜って落ち込んでしまいます。
それでは「どうやって対処していけばいいのか」を個別に見ていきたいと思います。
落ち込んだ場合の対処法
ケース⓵) 失敗が続く
同じ失敗を繰り返したり、上手くいかない状態が続いたりすると、辛いですよね。
そのような時は、”目標を下げてみる“ことをお勧めします。
掲げる目標が高いほど、”ミスをしたと感じる“機会は増えていきます。
以前であれば、「よくできたな〜」と感じたことでも、一度クリアしてしまうとハードルは上がります。
次第に”できて当たり前”となり、自身のキャパシティを超えてしまうのです。
どれだけ頑張って、難題をクリアしても、問題解決に終わりはありません。
ハードルを上げ続ける以上、失敗したという気持ちを抱え続けなければならないのです。
特に真面目過ぎる人は、相手の求める要求に応えすぎないようにしましょう。
ハードルは際限なく上がり続けます。
どれだけ頑張っても、最終的には”できて当たり前”になってしまいます。
ケース⓶) 人間関係が上手くいかない
悩みの大半は”人間関係”から生まれると言われています。
だとすれば、仕事=人間関係(コミュニケーション能力)だと言われるのも頷けますよね。
ただし、すべての人が他者と上手に関われるわけではありません。
言いたいことを我慢して不満を貯めてしまうと、ストレスで体調を崩してしまいます。
僕が心掛けているのは、”人に期待しすぎない“ことです。
- あれくらいやっといてくれよ
- 何で同じミスばかりするんだよ
仕事をしている中で、このような想いを抱くことがあります。
リーダーをしていた頃には、特にこの傾向が顕著でした。
誰がどのくらいの作業量で、どの程度貢献しているかを一目で見渡せてしまうからです。
その結果、「もっと頑張ってくれよ」といった気持ちになってしまうのです。
しかし、他人を変えることは出来ません。
心理学者の”アルフレッド・アドラー”が述べているように、「他者の課題」と「自己の課題」は分離しなければなりません。
つまり、他者がやるべき課題に口出ししたところで、上手くいかないということです。
重要なのは、相手に対して”諦める“のではなく”期待しすぎない“こと。
できないのであれば、自身が上手くできるように土壌を作ってあげればよいのです。
業務マニュアルなり情報共有なりを、徹底して行いましょう。
あるがままの現状を受け入れる
それが人間関係に対する、怒りや不満を抑える特効薬になります。
ケース⓷) やりたい仕事ができない
希望の業務がいつも自分に回ってくるとは限りません。
本当はもっと高度な仕事がしたいのに、任されるのは単純作業ばかり。
そのような時は、”信用の積み重ね“を意識します。
仕事の多くは、他者からの”頼まれごと”に過ぎません。
上司や部下・顧客からの頼まれごとが仕事になるからです。
仕事を頼む基準は一体何なのか?
それは、その人に対する”信用“なのですね。
一口に信用とはいっても、その内容は多岐に渡るでしょう。
例えば、
- 正確でミスがない
- クオリティが高い
- 納期通りに仕上げてくれる
日々の作業の積み重ねが、評価に繋がります。
これらを積み重ねることで、”信用の貯金“は貯まっていくのです。
当初は「本当に頼んだことをやってくれるだろうか?」と心配していた相手も、小さな信用を積み重ねることで”安心”してくれるようになります。
誰に頼もうかと迷った際には、あなたに声を掛けてくれるようになるはずです。
難しい仕事なんて、初めから回ってきません。
少しずつ実績を積み重ねることによって、やりたい仕事は近づいてくるものなのです。
ケース⓸) 通勤時間や残業などの不可抗力
会社員は通勤や残業から逃れられません。
どうせ同じ時間を過ごすなら、このように考えてみてはいかがでしょう?
通勤時間に対する考え方
まず、通勤時間です。
通勤の手段として、電車や車を利用している方は多いでしょう。
1時間以上もの時間を通勤に充てている方もおられるはず。
どうせ同じ時間を過ごすなら、有意義な方がいいですよね。
例えば、読書をしたり、ラジオを聴いたりするのもお勧めです。
僕の場合は、通勤時に読書を行っています。
仕事をしていると、自由な時間が取れなくなり、思考が凝り固まってしまいます。
入ってくる情報は業務知識が中心となり、次第に視野が狭まってしまいます。
読書には「狭くなった視野を広げる効果」があります。
読むのは小説・学術書、何でも構いません。
文章を読むことで知識や想像力が養われます。また”発想の種”を仕入れることもできます。
無駄に思える通勤時間も、有効に活用すれば、ゴールデンタイムへと生まれ変わるのです。
残業に対する考え方
残業は多かれ少なかれ発生します。
連日残業となると体調を崩すことにもなりかねません。
- 早く帰れたらな~
- いつまで業務が続くんだ
嫌々やっている方も多いでしょう。
しかし大切なのは
- 前向きに捉えること
- 当たり前だと思わないこと
の2点なんだと思っています。
前向きに捉える
まず1点目は「前向きに捉えること」です
これは「どうせ同じ時間を過ごすなら、楽しく過ごそうよ」という意味です。
「嫌だ、つまらない」と感じて過ごすのと「楽しい、頑張ろう」と思って過ごすのでは、同じ時間でも感じ方はまったく異なります。
楽しい時間は早く過ぎますが、嫌な時間はいつまで経っても終わらないものです。
それならば、「どうすれば楽しく過ごせるか」を考えるといいでしょう。
例えば、”仕事を好きになる“
一見難しく感じるかもしれませんが、とても簡単なことです。
自分が改善できる点を見つけて、主体的に仕事に取り組めばいいのです
- 決められた労働時間
- 上司からの指示
- 部下からの押し上げ
私たちは「自身でコントロールできない状況に置かれる」と消耗します。
少しずつでもいいので”コントロールできる範囲“を増やしていきましょう。
仕事がつまらない原因は、”他者にコントロールされている”側面が強いからです。
残業を当たり前だと思わない
2点目は「残業を当たり前だと思わない」ことです。
残業を当然のように考えている人がいますが、本来残業は”イレギュラー“なものであって、”特別な事態”であるはずです。
企業は残業した分だけ給料を支払う。
労働力の対価として、給料を受け取るのですから当然のことですよね。
にも関わらず、残業をした分だけ給料を支払っている企業はそれほど多くありません。
そのような企業の数が増えれば、いつしかそれは”当たり前”になってしまいます。
- サービス残業するのが”当たり前”
- 残業しても給料を支払わないのが”当たり前”
ここで大半の人は思考を停止してしまいます。
- お金が払われないのは仕方がない
- 仕事が遅いから…
ある種の諦めがあるのでしょう。
しかしそれでは”残業をするのが当たり前“になってしまいます。
何度も繰り返しますが残業はあくまで”例外”なのです。
“特別”であることを理解していれば、いくらでも対処できます。
残業しないように業務を工夫したり、仮に企業が変わらなければ、退職するという手段も取れます。
思考停止さえしなければ、他の選択肢から、自分に適したものを選択することも可能なのです。
最後に
仕事では上手くいかないことが山ほどあります。
その結果、自分を責めて落ち込んでしまうこともあるでしょう。
落ち込むこと自体は、決して”悪いこと”ではありません。
なぜなら自分のダメな部分を顧みて、向上したいという意志の表れだからです。
落ち込まない人に、成長はないのだと思います。