仕事

就活なんてバカバカしい!と思うのは当たり前。

就活を続けていると次第に精神・肉体が疲弊していきます。

毎日、受かるかどうかも分からない説明会に参加し、筆記試験を受けて、その上面接まで受けなければなりません。終わりのない一連の流れを何度も何度も繰り返す中で、「もうこんなバカバカしいことやってられるか!」

そんな気持ちになってしまうこともあるんじゃないでしょうか。

ただ、それって多くの就活生が抱えている当たり前の”想い”なんじゃないかと思うのです。

とにかく移動が大変だし、それに説明会ってとにかく面倒

就活で一番大変だと感じた事は、説明会や面接会場へ行くまでの移動です。

大規模な説明会の多くは、都市部で開かれますし、企業の数も圧倒的に多いです。そのため、地方に住んでいる人は片道1~2時間もの時間をかけて、足を運ばなければなりません。

会場に着けば、数百にも登る企業が待ち構えています。周囲にはライバルである就活生、それに学生を何とかブースに呼び込もうとする社員たち。

企業にとっては、学生に自社をアピールするチャンスです。学生はテレビCMで流れているような会社しか知らないですしね。中には1時間とか2時間とか、時間を割いてまで説明してくれる会社もあるほど熱気があります。

が、正直どこのブースでも似通った話ばかりがされていたように思います。

自社の創業から始まり、働いている人のやりがいや、事業の素晴らしさなど。そこで学べるのは会社のアピールであって、あくまで広告に過ぎません。プラスの情報ばかりが語られ、マイナスの情報は決して出てくることがありませんでした。

つまり、いくら聞いた所で会社の実態を知るコトは出来ないということです。

色々な説明会場を回った所で、どこかで聞いたような話ばかりが語られる。取っていたメモも、配られるパンフレットも、いつしか何の違いも表さない紙切れにしか見えなくなってきます。ですので、どうしても就活なんてバカバカしいと思ってしまうんじゃないかと思うのです。

掛けた時間が無駄になる。時間を浪費し、疲弊して、やっとの思いで内定を勝ち取るとういうのはとても大変なことだと思います。

自分や企業を騙すのに疲れる

ESや面接では、多くの方が“誇張した話”をしているような気がします。

なぜなら、言い方は悪いですが、就活の図式において、「就活生=商品、企業=お客さん」という側面が色濃いからです。

例えば、スーパーで白菜を買う時、お客さんである消費者は、白菜を比べます。綺麗で美味しそうな白菜探しているんですね。

これと同じで、企業(消費者)も自社にとって有用な学生を選ぼうとします。

どんな経歴を持っているのか、大学では一生懸命勉強したのか、部活では役職を持って責任感を持って活動していたのか、など。

ですので、面接の時でも、「学生の時に頑張ったことは何ですか?」と聞かれると、特に打ち込んだ事はなくても、「バイトでリーダーをやって、人をまとめる経験を積みました」と言うわけです。

そして、「内定が出たらどうします?」という質問に対しても、大概の人が「御社が第一志望です!」とアピールするわけなんですよね。

しかし、実際に蓋を開けてみると、バイトのリーダーはしていなかったり、第一志望ではないこともあります。その後も就活を続ける学生もいるわけです。

僕自身、就活を始めた当初は、経歴を誇張して話していた節があります。

しかし、何度も事実とは異なる内容を話していると、自分や企業に対して罪悪感のようなものが芽生えてきました。

それに、本当の事を言わずに、無理して入った会社は続かないんじゃないかと思うんですよね。

結局、働き始めて重要なのは、経歴でも知識でもありません。”考える力”です。

等身大の自分を投げ出して、受け入れてくれる企業を探す。そうすれば、「就活をバカバカしいと思うこと」はなくなるでしょうし、納得して活動を行えると思うのです。

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面接官は、別に偉い人じゃないよ

面接官の中には、「自分は採用する側だから立場が上だ!」と錯覚している人がいます。

確かに採用する側の方が、立場が強いのは事実ですが、面接官もあくまで”企業で雇われている人材の一人”に過ぎません。ただの社員なのです。

面接では、時に圧迫面接を受けることがあります

・話している途中でため息をつかれる

・向いてないから辞めた方がいいよ

・不採用だったらどうします?

こちらが不快になるような、態度や言動をしてしまう面接官は結構います。

就活生にとって、これらは非常に辛いこと。ただでさえ、上手くいかなくて落ち込んでいるのに、それに拍車をかける行為。精神的に不安定になっている人もいるでしょうし。

もしも、こんなことをされたら、「就活生と面接官は同じ立場」だと思うようにしましょう。

確かに立場上の違いはありますが、対面しているのは”同じ人間”です。

本来、面接で行うべき事は、対話でお互いの事を知り、就活生と企業がwin×winの関係を気づくコトにあります。

それに、不快な態度を取るような企業は、経験上大した企業ではありません。

なぜなら、面接官というのは、”企業の顔”。それほど重要な役職に、就活生を不快にしてしまうような人間を配置する企業だからです。

もしかしたら入社してみると、基本的な挨拶すら出来ない人が多い会社かもしれません。ブラック企業ばりの行為が平然と行われている可能性もあります。

ですので、就活生は面接官を良く観察しましょう。

採用されるかどうかに怯えるのではなく、逆にこちらが、「どんな企業なのか面接をしてあげている」くらいの気持ちでいいんじゃないかと思います。

就活だけが正しい道ではない

就活はバカバカしい側面がありますが、考え方次第で楽しめるイベントなのかもしれません。

ただ、いくら頑張っても「もうやってられないわ!」という気持ちになったら、広い視野を持って周囲を見渡してみるといいんじゃないかと思います。

意外と”企業で勤める”というのは、”新しい働き方”です。戦後の日本では、”会社”はそれほど多くなく、日本人の多くは自分で商売を行っていました。

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別に会社にこだわらなくても、起業という選択肢もあるでしょうし、しばらくの間ふらふらして、やりたい事を探すというのだってありだと思うんです。

また、例えば海外に行ってみるのも良いんじゃないかな?と個人的には思います。

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海外に行くと、日本との違いに驚かされます。日本では当たり前とされていることが、通用しない現実。国によって気候が違えば、国民性も違う。

他国の現状と比較してみることで、自身の生き方や働き方を見つめ直すきっかけにもなると思うのです。

周囲が就活をしている中で、自分だけが他の道に逸れてしまうことに恐怖を感じるかもしれません。

しかし、疑問を感じているのであれば、広い視野を持って、自身の直観に従うことも大切なんじゃないかと思います。