- 就活を通して成長したことっ何だろう?
- 就活生に「おすすめの本」について
最近では「ブロガーやYoutuberで生活する」といったフリーランスを礼賛する声もありますが、それはあくまでも少数の成功事例に過ぎません。
学生の大半は、就職活動をして、企業へ就職するのが一般的なんじゃないかと思います。
僕自身も、大学時代には就職活動をして、サラリーマンとして働き始めました。
世間で言われるように就活は辛く、途中でやめてしまおうかと悩んだこともあります。
もしかしたら同じような悩みを抱えている人も多いんじゃないでしょうか?
しかしながら、辛いと感じていた就職活動ですが今振り返ると、
たくさんの「成長機会」が与えられていた貴重な時期だったのでは?
と感じるようになりました。
この記事では、以下の2点についてご紹介していきます。
- 就活を通して成長したこと
- 就活生におすすめの本
就活を通じて成長したこと
1) コミュニケーション能力が伸びる
普段は接しないような大人たちと、コミュニケーションを取る機会が増えます。
また就活では、説明会や面接(個人面接やグループディスカッション)といった試験をくぐり抜ける必要が出てきます。
試験を突破するには、
- 自分の気持ちを伝える
- 他者と意見をすり合わせる
- 相手の気持ちを理解する
いった「協調性」や「発信・受信力」を磨く必要があるのです。
僕の場合、
- 面接官の質問に上手く答えらない
- グループディスカッションでは沈黙
- 意見を聞かれても頓珍漢な回答
就活を始めた当初は、このような状態でした。
しかし数をこなしていく内に、少しずつ変化が表れてきます。
信じられないかもしれませんが、続けていればそんな風に思える日がきっと来ます。
どうしても初めは、就活が辛く感じてしまうかもしれませんが、その先には自身の成長が待っています。
失敗しても、前向きな気持ちで進んでいきましょう。
2) 精神的に強くなる
就活を通じて手に入れられる最も大きな部分が、「精神的な成長」だと思っています。
「就活は恋愛と同じだ」という格言があるように、どれだけ素晴らしい面接ができたとしても、必ずしも受かる保障はありません。
一流企業は能力が重視される傾向にありますが、大抵の企業が求めているのは、
素晴らしい経歴を持ったエリート
ではなく
一緒に働きたいと思える人間
かどうかです。
ですので、面接官とフィーリングが合わなければ、内定を勝ち取るのは難しいでしょう。
一生懸命書いたES(エントリーシート)や上手くいった面接も、簡単に落とされます。
そして何度も落とされる中で、
- 自分の価値って何だろう?
- 自分は社会に必要ないんじゃないか?
なんていう、ネガティブな思いがこみ上げてくるかもしれません。
周りはどんどん内定を取っているのに、自分は受からない。
なんでこんなに批判ばかりされないければいけないんだ?
もしかしたら精神的に追い詰められてしまうかもしれません。
当時は、自身も精神的に辛い時期があったのですが、今振り返ると、就活を通じて「精神的に強く」なったのではないかと感じています。
また社会人になってから分かったのは、「就活はたくさんの会社を見れるチャンス」だということです。
営業職にでもならなければ、会社に入れば毎日同じ顔、同じ場所で働く日常が待っています。
色々な会社を訪問でき、さまざまな人と話せる機会はそう多くないのです。
ですので、仮に落とされたとしても
- もっと他の会社を見てみよう
- 新しい人と知り合うチャンスができた
という様に、前向きに捉えてみてはどうでしょう。
あなたを必要としている企業は必ずあります。
3) 「考える力=生きる力」が身につく
「自分で考える癖」が身に付いたように思います。
学生生活は、すべてがお膳立てされています。
学校に行けば授業が受けられて、決められた行事に沿って活動する。
何となくで生活していましたし、特に自分のやりたいことや将来を考えることはありませんでした。
しかし就活では
- どんな業界に行きたいのか
- どんな仕事がしたいのか
- どんな人間なのか
興味や関心、過去を通して、自身と向き合わなくてはなりません。
そしてそれらを
- 自分の頭で考え
- 自分の言葉で語り
- 相手を説得する
その過程で、「考える力」が身についてくるんじゃないかと思うのです。
働き始めて感じることは、「社会で働く」上で最も大切な能力は「考える力」だということです。
知識や経験はもちろん必要ですが、それ以上に、「考える力」を持っていることが重要です。
学校を卒業すれば、「自分と同じ道を歩いてくれる人」がいなくなります。
学校では仲良くしていた友人たちも、それぞれの道を歩いていくのです。
- このままこの会社にいてもいいんだろうか?
- 自分の好きなことをしたいけど、失敗したらどうしよう
と選択に迷ったときでも、最後は自分で決めるしかないのです。
そんなときに「考える力」がないと、その場に留まるという選択しかできなくなるかもしれません。
またいずれ訪れる困難に対処できず、身動きが取れなくなるかもしれません。
就活では、何も考えずに生活してきたような人でも、自分で考え、自分の進むべき道を決める機会が得られる。
これは大きなメリットだと思います。
もちろん就活でしか成長できないわけではありません。
しかし就活には、僕たちを「成長」させてくれる側面があるのも事実です。
辛い、大変な部分もありますが、どうせ活動をするのであれば、プラスの部分に目を向けて楽しく就活できればいいですね。
最後に
僕自身は就職活動で悩んだとき、「同じような境遇」の人を探しました。
大変な思いをしているのが「自分だけではない」ことを知って、安心したかったからです。
そんな時に勇気を与えてくれたのが、朝井リョウさんの「何者」という小説です。
2016年には映画化もされ、多くの就活生の共感を呼んだ青春ストーリーです。
ただ青春とはいっても、そこで描かれるのは「就活生のリアル」
当事者であればあるほど、共感できると思います。
もし、「自分と同じような境遇の人がいないだろうか」と悩んだら、ぜひ本書を手に取って欲しいです。
きっと、また前向きに頑張ろう!という気持ちで歩きだせるはずです。