仕事

会社を辞めたい! 辞める以外の選択肢は残されてないってホント?

会社を辞めたいと思った時、上司や社長に「辞めたいです!」と伝えることになりますが、
その際に感じたことは、辞める意思を伝えた時に、会社の本当の姿がみえてくるということでした。

普段の業務の中では、なかなか上司と本音で話す機会ってありませんよね。
多少の不満があっても、心の底にそっとしまっておく。
人間関係にも支障が出るかもしれないし、本当の気持ちを伝えるのを我慢している人も多いでしょう。

でも辞めるとなれば、話は別です。どうせ辞めるんだし、どうにでもなれ。
言いたいことをぶちまけてやろう。そんな気持ちになるものです。

ただ、ここで一つの疑問というか不安が生まれました。
「社員のことを会社はどう思っているのだろう」
「辞めていく社員に対して、会社はどんな対応をするのだろう」

今回は、実際に辞めると伝えてみた経験談を書いてみたいと思います。

それって本当の理由なの?

辞めるのであれば、辞めるに値する理由を考えておこう。
そう思って、
・海外を放浪したいので
・やりたいことが見つかったので
と、辞めたい理由を事前に考えておきました。

その武器を持って社長に話してみたんですが、「それって本当の理由なの?」と何度も聞かれました。
「辞めてまで本当にしたいことなのか」
「今後のことを考えているのか」
「会社に対する不満などはないか」
などなど、強い意思を持って報告に来ているか試しているような感じでした。

正直、僕は会社自体をやめたいと思っていませんでした。
今は自社から出向という形で取引先に常駐しているのですが、

「今の現場ではスキルが身につかない」
「技術的な要素が少なく、管理ばかりになっている」
ことに不満があったのです。

ですので、正直に自分の思いをぶつけることにしました。
「もっとプログラムが書ける現場に行きたい」
「技術的に成長できる場所がいい」
そんな思いをぶつけました。
その結果、「自分の今後について一緒に考えてくれる」という形で話はまとまりました。

逃げたっていい。でも他に方法はもうないの?

辞めたいという気持ちになった時、現実から逃げるためだけにその選択肢を選んでいないだろうか?

もちろん、「体調を崩してもう無理だ」とか「残業が多すぎて苦しい」といった、
辛い状況から逃げるのも大切なことです。
どんな動物だって、生き延びるためには撤退すべきときがあります。
逃げるのは別に恥ずかしいことじゃないし、合わないなら違うことをしたっていい。
誰もが置かれた場所で活躍できるものでもないですからね。

ただ辞める以外の選択肢で、
「現状を変えられないだろうか」
「自分にできることはないだろうか」
と考えてみることは大切なんじゃないかと思うのです。

そして、その選択肢の一つが「話し合う」ことなんじゃないかと感じたんですね・

話し合えば解決できることもある

今回、「辞めたいです」と伝えたことで、本音で話す機会が得られました。
その中で感じたことは、「思っていることは言葉に出さないと相手に伝わらない」ということでした。

「雰囲気から察してくれよ」
「言わなくてもわかるだろう」
「なぜわからないんだ」
それらはすべて、自分の気持ちを汲んで欲しいという一人よがりなものです。

逆の立場になった時、相手のことを雰囲気から感じ取るなんて、超能力者じゃないと無理だろと思いますよね。
でも、自分のこととなると、平気で「わかってくれよ」という気持ちになっちゃうんです。これが。

なので大切なのは、不満を自分の中だけに留めず、少しずつでもいいので伝えることなんじゃないかな。

それでダメなら退職もあり

もしそれでも納得できなければ、辞めるのもありなんじゃないかと。
僕自身も、自分の想いが通じなければ辞めるという意思は持っていました。
3ヶ月ほど前から、「何月何日には伝える」と決めていたし、退職願だって懐に忍ばせていました。

それくらいの覚悟を持った上で伝えれば、本気度も伝わるでしょうし、
きっと相手も真剣に応対してくれるんじゃないでしょうか。
それでダメならその時はその時。辞めて違う場所に行けばいいんですから。

最後に

選択するということは、手に入るものがある一方で失うものがあるということです。
会社を辞めるという選択も同様で、
「今の環境で手に入る」ものがあれば、「留まることで失うもの」があるということです。

特に”仕事”は、人生の大半を占める重要な要素ですので、
「失敗したらどうしよう」
「あっちを選んでおけばよかったかも」
と、どうしても不安になったり迷いってしまいがち。
そして、それらから解放されたいがために、「安易な選択=自分が楽になれる選択肢」を選んでしまうのです。

本当にその選択肢で後悔しないのだろうか。
今の場所で自分にできることはもうないのか。
大切な選択だからこそ、
冷静な目を持って、判断を下していきたいと思う今日この頃。ぼく