就職や仕事の問題に悩んでいるみなさん、「仕事サーファー」「愛されニート」という生き方を選んでみるのはどうですか?
先日、「僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない」という書籍を読みました。
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オタキングとして知られる、岡田斗司夫氏の考える「働き方」についてまとめた本です。
岡田さんはこの本の中で、
- 別に一つの会社で一生働かなくてもいいんじゃない?
- 昔の人はたくさん仕事をしていたんだよ
と話されています。
現代ではサラリーマンとして一つの企業で働くことが一般的ですが、昔は当たり前のことではなかったそうです。
昔の人たちは、色々な仕事をやって試して、その中から生きていくための収入源を確保していたんです。
もっと気楽に色々な事をやってみてもいいんじゃない?
そういった気持ちにさせてくれる良著でしたので、ご紹介したいと思います。
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働き方の選択肢
一つの道に絞らなくても大丈夫
「石の上にも3年」「 点滴石を穿つ 」という諺があります。
この諺には「何事も辛抱強く頑張っていれば、報われる」という意味合いがあります。
もちろん、辛抱強く一つの物事に打ち込むことも素敵な心構えではあります。
ちょっとやってみただけで上手くいくことは稀ですし、ある程度は我慢して取り組む必要も必要でしょう。
ただ、ここで岡田さんが教えてくれるのは
- 別にたった一つの道に絞らなくてもいいんだよ
- そんな生き方もありなんだよ
という異なる選択肢でした。
「百姓」とは「百の職業を持っている人」
印象に残った記載がありましたので、抜粋してみます。
いろいろとやっている自分、いろいろとできる自分、いろいろな人から必要とされている自分ーこんな自分が好きだと思えるなら、一つに絞って名乗らずに、「私は、私自身です。いろいろやってます」と言ってもいい。
そういった人たちを、江戸時代では「百姓」と呼んだそうです。
僕たちは、ついつい誤解しちゃうんですけども、百姓って農民のことじゃないんです。
「百の職業をもつ人」という意味です。
土地があるから農作物をつくる。
でも、それだけじゃありません。
冬になったら藁を編んで草鞋もつくる。
どこかにいって行商をやる。
他所の家に手伝いに行って、それで賃金をもらったりもする。
そういった多様な働き方、多様な収入の得方をする人を百姓と読んでいたのです。
多職のすすめ
これからは「単職」ではなく「多職」の時代
昔は現在のように一つの仕事(単職)をしている人は少なくて、色々な仕事(多職)をしていた人が多かったのですね。
これには一つの収入源だけでは、生きていくのが難しかったことが一つの理由なのだと思います。
江戸時代には、「会社」という存在はなかったですし、個人で生きていく手段を考えださなければいけませんでした。
野生動物のように、自分自身で食料を確保してこなければならなかったんですね。
百姓とは農民のことではありません。
「百の仕事をもつ人」という意味合いがあります。
- 江戸時代は「多職」
- 現代は「単職」
が「当たり前の時代」になっています。
一つの仕事だけでは「リスク」が大きすぎる
そんな状況の中で生き抜いていく術を考えると、一つの仕事だけをしていたのでは、あまりにもリスクが多き過ぎたのです。
土地で農作物を作っているだけだと、天災が起こったら作物がダメになってしまいます。
食べるものがなければ、餓死するしかありません。
また草鞋売っているだけだと、売れない場合には収入がなくなり、何も食べられなくなってしまう。
仕事を一つに絞ると、その仕事が上手くいかなくなったら、ご飯も食べれなくなってしまうんですね。
ですので百姓たちは、たくさんの仕事をして「リスクを分散」していたんです。
「豊かではない社会」で生きていくための生存戦略として、多職という選択肢を選ぶことが最も安全だったわけです。
サザエさんの生活は過去のもの
僕たちの社会も一つの職に就いているだけでは、金銭的に厳しい状況になってきています。
会社でもらえる給料は、増えるどころか減る一方ですし、景気も回復しそうにありません。
サザエさん一家のように、波平さんとマスオさんが働いていれば一家を養っていける状況ではなく、「一人が一人分を養うので精一杯の社会」になりつつあるのです。
そのため僕たちも百姓たちを見習って、さまざまな仕事を持っておく必要があるのかもしれません。
もっと幅広い選択肢を考えて、「仕事サーフィン」していきましょう。
最後に
今回ご紹介したような「一つの仕事に絞らない働き方」は、今後主流になってくる可能性が高いです。
すでに世間では「副業が解禁」されたり、クラウドワークスなどの「個人が仕事を請け負うシステム」が構築されてきており、この流れは一層加速していくことでしょう。
その変化に備えて、今から多職の準備を始めるのか、それとも今のまま単職で居続けるのか。
リスクを考えた上で判断していきたいものです。
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