仕事を辞めたいと思っても、
「本当に仕事を辞めてもいいんだろうか?」
「こんなにいい職場はないんじゃないだろうか?」
「転職活動が上手くいく自信が持てない」
といったように、”仕事を辞めない理由”を探してしまう人って多いんじゃないだろうか。
もちろん、仕事は辞めたって、辞めなくたって、それが当人のとっての最良の選択肢であればいいんです。
ただ、将来への不安や現実から目を背けることで、
心の底にある想いに蓋をしたり、恐怖心から行動に移せないというのは、考えもの。
そこで今回は、仕事を辞めようか迷った時に、考えておくべきことをご紹介したいと思います。
なぜ辞めたいと思ったんだろう?
何事にも、原因があれば結果がある。
そもそも、なぜ辞めたいなぁ〜という気持ちが湧いてきたんだろう?
という部分に焦点を当てることが大切なんだと思います。
「上司とソリが合わない」
「やっている仕事内容に不満がある」
「給料や待遇に満足できない」
といった風に、なぜ”辞めたい”と感じるようになったか、考えてみるんです。
病気を治すためには、なにが原因かを知る必要があります。
機械の故障を治すためには、異常がある箇所の特定が必要です。
同じように、”辞めたい”という気持ちを解決に導いていくには、
「なぜ辞めたいか」という原因を知らなければならないんです。
一本の糸を分解していく
もちろん、この作業は簡単なものではありません。
見たくもない現実と向き合うことになるでしょうし、問題はバラバラにちらばっていることでしょう。
原因はたった一つではなく、複数の要因がぐちゃぐちゃに絡み合っているはず。
絡まった糸を一本一本解きほぐしていく作業が必要になるんですね。
例えば、上司とソリが合わないんであれば、
「なぜ上司とソリが合わないのか?」
を考えます。
・考え方が合わない
・生理的に受け付けない
・指示の出し方が気に食わない
といったように。
そして、その要因一つ一つをさらに分解していくんですね。
例えば、
・考え方が合わない
>どんな風に考え方が合わないのか?
・物事を決めつける所が嫌だ
>どれくらい嫌なのか?
・話もしたくないくらい腹立たしい
>解決できる方法はないだろうか?
・もしかしたら、自分が曖昧な口調で話していることが原因かも。
はっきりした口調で話してみたら変わるかな?
といったように、”問い”を立てていく。
この、”問いに対する答え”を考え続けることで、問題解決への糸口がつかめるかもしれないのです。
私は何を大切にしたいんだろう?
その過程で、自分の大切にしているものが見えてくるかもしれません。
どんなに些細なことであっても、誰にだって、大切にしているものがあるはずです。
人間関係がいい職場で働きたいと考える人がいれば、
仕事が大変でも、高い給料さえもらえればいいという人もいる。
人が仕事に求めるものは、みんな違っていて、正解はありません。
他人が「そんなことどうでもいいじゃん?」と思っていることが、あなたにとっては一番大切にしたい部分だということは往々にしてあるのです。
なのでまずは、自分の心の声を聞いてみましょう。
僕の場合であれば、
・給料よりも、自分の時間を取れることが大切(残業はしたくない)
・ルーティンワークではなく、技術力が身につくような職場がいい
・ただ指示を受けるだけでなく、裁量を持って仕事を進めたい
という感じになるでしょうか。
今の職場と自分の希望。
両者を比べてみて、我慢できる程度のものなのか、それとも、もう今の職場にいるべきではないと判断するのか。
衝動的に飛び出してしまうのではなく、様々な要因を比較検討してみて、
どうするかを決定したいですね。
最後に
仕事を辞めることに、正解、不正解はありません。
ただ、自分が後悔しないような選択肢を選べれば、それでいいんだと思います。
自分の状況を分析して見ることで、
「私は恵まれているんだな〜」と再認識できるかもしれないですし、
「客観的に見て、こんな所で働いていられるか!」という気持ちになるかもしれません。
ただ、こうした現状を知るためには、状況を分析し、一つ一つの問いに対する答えを、
自分の頭で考えだす必要があるのです。
自分の頭で考えるのは、面倒な作業です。
他人の言う通りに従っていれば、これほど楽なことはないでしょう。
でも、本当にそれでいいのでしょうか?
そんな疑問を持った方は、自分の想いに目を向けることをオススメしたいと思います。