就職活動をしていた大学時代、「営業職にはなるまい」と思って活動をしていました。
しかしそんな中、興味本位で受けてみた会社に内定してしまいました。話し下手な自分なんがが営業なんか出来るわけがない。そう思っていましたが、意外と楽しいサラリーマン生活を送ることができました。
今回は、営業マンになって想像とは異なったこと、思い通りだったことを書いていけたらと思います。
想像とは違った部分
新規営業とルート営業(法人営業)
入社したのは中堅の鉄鋼商社で、主にルート営業がメインのお仕事でした。
ルート営業というのは、B to B(Buisiness to Business)、つまり企業対企業での取引をする営業マンのことです。みなさんが営業マンと聞いて想像するような、飛び込み営業や、新規の企業に行くことは、多くはありません。
商売は常に同じお客さんとの間で行われることになります。
若いと可愛がってもらえる
僕のいた鉄鋼業界は、高齢化が進み、若い人や女性が少ない業界でした。
だからかもしれませんが、取引先の方は経験や知識のない新人の若者にも厳しくも優しい言葉をかけてくれたり、知らないことを沢山教えてくれました。食事や飲み会に誘って頂くことも多かったように思います。
また、取引先を訪問すると、ある程度のポストについた人が対応してくれます。年齢も高いことが多いので、人によっては孫や子供と同じ感じで接してくれる方もいましたね。
話し上手より聞き上手
営業マンというと、話が上手い人の方が向いているイメージがあると思います。
でも実際に周囲を見渡すと、いい営業成績を残している人は聞き上手な方が圧倒的に多かったです。
ルート営業では、毎回同じお客さんの所に行き、同じ担当者と会話をして取引を進めていきます。
そこで最も大切なのは相手との信頼感になるため、担当者がちゃんと自分の意見を聞いて反映してくれるのかといったことが、取引を行う上では重要になるのです。
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現場が一番刺激的
行っていた仕事として、社内での電話業務・請求書などの書類作成・商品の梱包・商品の出荷・機械のメンテナンス・お客さんとの折衝など、およそ営業職とは関係のない業務までやっていました。
この中でやはり一番楽しかったのは、やはりお客さんとの折衝です。
直接お客さんと話すことで、最先端の情報に触れることが出来ますし、営業の折衝を元にその後のやり取りは進んでいきます。
自分が最前線に立つことで、普段では体験できない様々な経験を積むことができます。
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想像通りだった部分
飲み会好きの人が多い
商社という業界は、性質上メーカーの営業マンよりも飲み会が好きな人が多かったように思います。商社とメーカーの違いは物の売り方にあります。
商社は基本的には、自社の商品を持たず、仕入れた商品をお客さんに販売します。
一方、メーカーの営業マンは基本的には自社の商品しか販売しません。自社の商品を販売するメーカーと他者の製品を販売する商社。
商社の営業マンは、仕入先や顧客の幅をいくらでも広げられるため、人脈がどんどん広くなっていきます。すると飲み会に参加する機会も増えるので飲み会好きが多くなるのではないかと思います。
派手でちゃらい人が多い
商社マンのイメージは、「派手で遊び人である」。そんなイメージを持っていました。
なぜなら、商社の年収はサラリーマンの中で、他業界よりも収入が多いといわれているからです。
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地味な人間というのは殆どいませんでした。女性関係が派手であったり、お金遣いが荒かったりと、思っていた通りだったような気がします。
ただ、女性にモテたり、交友関係が広い人が多いことからわかるように、人として魅力がある人が多かったです。男の僕からみてもかっこいいなと思う人が沢山いました。
体育会系の風土
学生時代の部活動のように、上下関係や声出しに関してはよく注意を受けていました。
出勤時と退勤時には大きな声で、「おはようございます」、「失礼します」といわなければいけないのですが、声が小さいとよく怒られました。
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数字には厳しい
営業マンは数字を取ってきてなんぼの世界です。業務時間中に寝たり遊んだりしてても構わない(本当はだめですが)けれども、結果はきちんと出さないといけません。
法人営業は、取引先が決まっており、定期的な売り上げが見込めるので、ある意味では楽な部分があるかもしれません。
新規開拓営業の場合は、顧客を探し続ける必要があるので、精神的に強くないと大変かもしれませんね。
最後に
営業職に関してここまで書いてきましたが、みなさんの思う営業職のイメージと被っていたでしょうか。
営業職は就職活動をしている方たちから避けられがちな職種です。
でも一度経験してみるとこれほど刺激的で面白い職種はないかもしれません。
自分には無理!と思わずに、一歩踏み出してみると世界が広がるかもしれませんよ。