年金受給、ブラック企業、待機児童問題など、社会の至る所で問題が起きています。
以前までは上手く回っていた機能が正常に稼働しないということは、システム自体が古くなり、時代に適合しなくなってきているのかもしれません。
そんな昨今において、浸透しつつあるのが「小商い」というキーワードです。
副業やビジネス、今後の人生について考えている人は、どこかで耳にした事があるんじゃないでしょうか。
この記事を読めば、
- 小商いとは何か?
- 現代は小規模ビジネスが簡単にできる時代
- 生き残るためにはリスクは分散しよう
について理解が深まります。
小商いのすすめ
そもそも小商いって何?
小商いで調べてみると、次のような意味が出てきます。
わずかの元手(もとで)で細々と行う商売
ビジネスを行うためには、元手となる資本が必要になります。
一般的な考え方として起業するためには、
- 銀行からお金を借りる
- 投資してもらう
といったイメージをしてしまいますが、小商いの場合はそんなもの必要ありません。
「今の自分が持っている資金」で仕事を作ればいいのです。
元手が少なければ、誰もが簡単に生業を持てるようになります。
限りなくリスクを少なくできるのが、小商いのメリットと言えるでしょう。
今の時代のビジネスは、誰でも簡単にできる
現代ではインターネットが発達し、ヤフオクやメルカリなどで簡単に物を売り買いできるようになりました。
今ある資金を元に、商品を売り買いする。
あるいは、不要品を商品として提供し、お金を手に入れる。
わずかな元手で小さく商売をしているので、これも小商いになります。
ネットが普及していない時代であれば、物を売るためには店を構えて商売をするしかありませんでした。
商品を売るためには、「お客さんに商品を手に取ってもらう必要があった」からです。
けれども、お店を開くためには初期投資として多額のお金が必要です。
そのため簡単に商売を始めることは出来なかったのです。
しかし今では店を構えずとも、Eコマースサイト(メルカリやアマゾンなど)を使って売買が出来ますし、プロブロガーやyoutuberといった、今までは想像すら出来なかった職業で生計を立てる人たちも現れてきました。
多額の資金がなくても、商売をしやすい環境が整いつつあるのですね。
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バブル期の日本とこれから
日本が急成長した時代
戦後1960年頃から、日本は高度経済成長期に突入します。
経済は右肩上がりに成長し、活気と気力に満ち溢れた時代でした。
当時の日本は家電や自動車といった最新機器を世界へ輸出することで、他国に比べて優位な地位を確立していきました。
そして急激な経済成長のおかげで、終身雇用制度・年金という素晴らしい制度が生まれるのです。
毎年給料は上がり続け、銀行にお金を預ければ多額の利子が付きます。
不動産の高騰で一儲けでき、老後は国が面倒を見てくれるというアフターサポートがついています。
それならば、身を粉にしてでも自分を会社に捧げよう。
サラリーマンたちはそう信じて、会社に多くの時間を捧げてきたのです。
終身雇用の崩壊
しかし中華を統一した秦が滅び、無敵艦隊と呼ばれたスペインの時代が終わったように、繁栄するものは必ず滅ぶ。
世の中は栄枯盛衰であります。
近年(2017年現在)では戦後の日本をリードしてきた、東芝やシャープの巨額な赤字が報道されています。
また大企業の不祥事が相次ぎ、きらびやかなメッキは剥がれつつあります。
確実に日本の経済は弱体化に向かっているのでしょう。
さらに今後は高齢化が進み、人口が減っていくと予想されるため、一層国力は弱体化していくはずです。
もう「大企業にいれば一生安泰」という時代ではないのかもしれませんね。
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「会社の倒産 = 自己の生活の破綻」
ここで一度、あなたに考えてもらいたいことがあります。
あなたは会社が倒産したり、解雇されてしまった場合に、自分の力でお金を稼ぎ、生きていく自信はありますか?
会社に雇われるしか道はない。
そんな答えしか出せない人は、「会社に支配されている」といえるのかもしれません。
例えば犬や猫などの動物は、私たち人間にペットとして飼われています。
野生で生活している場合には食料は自分で確保しなければなりませんが、飼われていれば食べ物には困りません。
毎日食事が食べられるなら、最高じゃないか。安全な場所で暮らせるなんて。
そう思われるかもしれません。
けれどもこれは逆に考えると、餌をあげる者がいなくなれば、食べ物が得られないことと同じなのです。
これを人間社会に当てはめると、会社に雇われているということは「給料をくれる会社がなくなれば、私たちは生活ができなくなる」ことを意味します。
これってよくよく考えると、怖くないですか?
なぜならこれは、
会社の倒産 = 自己の生活の破綻
を意味するからです。
企業は簡単に倒産する
当たり前の話なのですが、僕たちは嫌な現実から目を逸らそうとしがちです。
帝国データバンクの情報によると、ここ10年で生まれた(創業された)企業は約18万社。
一方、ここ10年で去った(倒産した)企業の数は約11万社。
創業100年を超える企業は、全体のたった2%しかないのです。
つまり、僕たちの勤めている会社は、いつ倒産してもおかしくないことになります。
僕自身も、この数字を見た時は非常に驚きました。
けれども、社会は常に移り替わっています。
時代が変われば、人々のニーズも変わる。
どれだけ調子のいい企業であっても、潮流が変われば、新しい波に飲み込まれてしまうのですね。
このような状況にお置かれている僕たちは、これから何を考えて生きていけばいいのでしょうか?
生き残るための「リスク分散」
リスクを分散しよう
世の中の生き物たちは、最悪の事態に備えてさまざまな対策をしています。
なぜなら自然界の中で無防備なのは、死を意味するからです。
例えばコノハムシという昆虫がいます。
この昆虫は名前の通り、この葉に身体を似せることによって外敵から身を守っています。
葉っぱと同化することで、天敵から襲われる可能性を減らしているのです。
自分の命を守るために、可能な限りのリスクを減らすようにしています。
彼らと同様に私たち人間も、最悪の事態(会社の倒産など)に備えて準備をしておいた方がいいんじゃないかと思います。
一つの会社に依存するのではなく、他にも生きる術を持っておく必要があるのではないでしょうか。
ブログは小商いになる
とはいえ、どのような「小商い」を始めればいいか分からない方もおられるでしょう。
そんな方には、ブログを始めることをおすすめします。
https://it-information-engineering.com/blog-meritto
「ブログ = ネット上の日記」いうイメージの方は少なくないでしょう。
芸能人が、日々の出来事を取り留めもなく書いているような印象を持っておられるかもしれません。
けれどもブログは使い方によっては、情報を発信できる強力なメディアになります。
例えば、「気になる本」があるような状況を考えてみてください。
興味のある本を読んでみたいけれども、本当にお金を払うだけの価値があるのかイマイチ分からない。
そんな時、インターネットで情報を集めますよね?
- 「作品名 + 面白い」
- 「作品名 + 評価」
といったキーワードで検索するんじゃないかと思います。
その時に表示されるページは、意外と個人のブログだったりするのです。
そして、沢山の人に見てもらえれば、その場所には価値が生まれます。
ブログに広告を掲載することによって、収入を発生させる事ができてしまうのです。
芸能人やスポーツ選手が、企業とスポンサー契約を結ぶのと同様に、ブログを書いている人は広告会社とスポンサー契約を結ぶ。
同じ仕組みで、収益を得ることが可能です。
小商いの一つの形として、ブログは大きな可能性を秘めているのではないかと感じています。