就職・転職

就活を乗り切るための本、おすすめ5冊 | 就活が不安な学生に捧げます。

電車に乗っていると、真新しいスーツに身を包んだ就活生らしき学生が目につきます。

説明会や面接を受けるために勇み足で歩く姿は、就活をしていた頃の自分と重なっていました。

当時は、大学を卒業したらすんなりと就職して、定年まで働くのだろうと思っていいました。

しかし今の自分は転職を経験し、「就活」という暗黙のレールに少し懐疑的になっています。

別に大学を卒業したからといって、みんな一斉に就活なんてする必要はありません。

それにリクナビ・マイナビといった就活サイトが作り出す

  • 仕事を通じてやりがいを!

  • 就活が人生を決める!

このような幻想から、脱却して欲しいと願っています。

この記事では、以下の2点を中心にご紹介していきます。

  • 就活の「バカらしさ」がわかる書籍

  • 就職するだけが「働く」ことではない

おすすめの本一覧

おすすめ⓵ 「評価と贈与の経済学」 (内田樹・岡田斗司夫)

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就活という競争を勝ち抜いた先にあるのが、会社への「就職」という切符です。

切符を手に入れたらバラ色の道が開かれているかというと、そんな事はありません。

会社に入るのはゴールではなく、あくまでスタート地点だからです。

本書では、「他者と競争」ではなく、「共生」しなければ生きていけない時代が近づいていると語られます。

他者を蹴落とし、勝利の祝杯を挙げるのは、一人では寂しいものです。

別に就職をせずとも、人との繋がりの中で、ゆる~く生きていくことは出来るし、就職する必要すらないのかもしれません。

この本を読めば、「会社に就職すること以外の選択肢」が見えてくるはずです。

おすすめ⓶ 「断片的なものの社会学」 (岸 政彦)

就活のくだらなさを感じるという意味では、この本もオススメです。

社会学者が書いた著作という印象から、一見小難しい話が繰り広げられると思われるかもしれません。

けれども、まったくそのようなことはありません。

何かを体系的に分析して、一つの答えを出していくような、学問的な書籍ではなく、体系的に整理の出来ない想いや出来事を、淡々と記録していくエッセイです。

個人の平凡な日常は「無意味」ではなく、ある種の美しさを持っているもの。

著者の目線から語られる日常風景を、同じ視点から見つめれば、なんとなく優しい気持ちになれるでしょう。

また就活という競争の必要性が「無意味」に感じられることだと思います。

おすすめ⓷ 「ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪」 (今野晴貴)

本書はNPO法人POSSEの代表である「今野晴貴」氏の「労働論」になります。

企業はあの手この手で、就活生に自社の素晴らしさをアピールします。

もちろん、社員を大切にしている企業はありますが、一方で「搾取」することを目的とした企業も存在するのです。

就活を始めると企業は、仕事や成長することの素晴らしさを強調し始めるでしょう。

しかし、その裏にはそれらを強調する「裏の理由」が隠されているかもしれないのです。

労働者はそうした「搾取」に合わないための、知識や考え方を身に着けておく必要があるでしょう。

最低限自分の身は自分で守る。

「考える力」を育くむために、最適な一冊です。

おすすめ④ 「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」(小暮太一)

就活について書かれた本ではないものの、

  • 資本主義とは?

  • 給料の仕組み

  • 働くとは何なのか?

といった内容が分かりやすく書かれています。

  • なぜ、給与システムは年功序列なのか?

  • 商品の価格はどのように決まっているのか?

  • どんな働き方をしていけばよいのか?

そうした誰もが知っておきたい、根源的な問いが分かりやすく説明されているのです。

頑張って働いたところで、労働者の給与は上がりません。

マルクスの資本論を現代に応用した著者が紡ぐ、圧巻の一冊です。

https://it-information-engineering.com/capitalism

おすすめ⑤ 「文化屋雑貨店」 (長谷川義太郎)

自分が「面白い」と思ったコトを追及していくことで、周囲に認められ、楽しみながら生きられる。

著者は有名な「文化屋雑貨店」の店主である「長谷川義太郎」氏です。

やりたい事があるけれども一歩が踏み出せない。

社会の中でなんとなく息苦しさを感じている。

そんな人は読んでみるコトをオススメします。

https://it-information-engineering.com/bunkayazakkaten

最後に

世の中には、自己啓発や就活の本が溢れています。

しかし、どれもが「仕事を頑張れ」とか「成長しよう!」とか画一的な本ばかりです。

そもそも、

  • 就職とは?

  • 働くとは?

一体なんだろう?

といった根本的な問いを投げかけている書籍は少ないです。

私たちに必要なのは、表面的なテクニックではありません。

「シンプルだけれど答えが難しい」問いに対して、思索する力です

物事を懐疑的にみる視点を持ち続けていたいものです。