学術書

ナポレオンから学ぶ、逆境の時こそ耐え忍ぶ重要性 『最強の教訓!世界史』

読書をする際には、どうしても好きな分野ばかりを手に取ってしまいます。書店にいっても、興味のある棚の前しか通り過ぎないし、それ以外の本は、無い物同然になっていました。

これではいけない。

そう思って手に取ったのが、本書『最強の教訓! 世界史』です。

洋の東西を問わず、古今を問わず、歴史にその名を刻んだ偉人たちが口を揃えていう言葉、それが「歴史に学べ」です。

大切なのは、「歴史を学べ」ではなく、「歴史に学べ」だということ。

歴史は暗記して諳んじるものではなく、”教訓として生かせ”という想いが、本書の根底には流れています。

どれほど才能に溢れる人物であれ、一人の知識や知恵には限界があるものです。

過去の偉人たちが辿った軌跡を体感し、その流れや意味を理解し、自分の置かれた境遇と照らし合わせた上で、そこから教訓を読み取るコト。

歴史に学ぶコトで、偉人たちの肩を借りて、人生を歩んで行くことが出来るのです。

今回は、偉人達から教訓を学んでみたいと思います。

逆境の時こそ、耐え忍ぶ ”ナポレオン・ボナパルト”

不遇の時代をいかに過ごすかが、未来の飛躍を決めてしまいます。

成功者と言われる人達は、必ず幸運に恵まれ、要所要所でチャンスが巡って来ているように思われます。

成功出来ないのは、

“自分には運がないからだ”

“チャンスが回ってこなかったんだ”

と思いたくなるかもしれません。

しかし、本当にそうなのでしょうか?

あなたには、チャンスが一度も訪れなかったのでしょうか?

実はそんなコトはないのです。

チャンスを逃した時、それは「逃すべくして逃した」のです。

チャンスが巡ってこなかったのではなく、”チャンスに気づかなかった”だけなんです

ナポレオンと言えば、フランス革命を収拾し、ヨーロッパ大陸の大半を勢力下においた皇帝として知られています。

あまりにも華々しい功績のため、成功続きなのかと思われます。

が、実は不遇な時代を過ごした過去があったのです。

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35歳の若さで皇帝まで上り詰めた男

ナポレオンは、16歳の頃、士官学校を卒業してからというもの、少尉から身を起し、皇帝まで登り詰めた規格外の人物です。

日本の偉人で例えると、足軽から身を起し、太閤にまで登り詰めた豊臣秀吉と、同等だと考えてもらえると分かりやすいです。

彼はコルシカ島の出身だったため、元々イタリア系の血統で、生粋のフランス人ではありませんでした。

とある事情により、9歳の頃単身フランスへと渡ります。

陸軍学校に入学させられたものの、学校には上手くなじめず、いじめられていました。

いじめられて心を閉ざした彼は、いつしか「ここは自分の居場所じゃない」と感じるようになります。

「いつの日か、故郷であるコルシカに返って、錦を飾って見せる」という目標が沸々と湧き出るようになってきたのです。

時は経ち、コルシカへと戻る日がやってきます。

尊敬しているコルシカの英雄、パオリ将軍が戻ってくると耳に挟んだからです。

「将軍とともに、コルシカに錦を飾って見せる」

そんな大志を抱いたナポレオンでしたが、将軍との人間関係が合わず、コルシカを追放され、フランスへと亡命します。彼の目標としていた、「故郷へ錦を飾る」という目標は失われる事となったのです。

挫折した時こそ、行動する

コルシカがだめなら、フランスで一旗揚げてやる。コルシカでの挫折によって、ナポレオンはフランスに目向けるようになるのです。

当時のフランスはというと、国王ルイ16世が処刑され、上級貴族たちが追放されつつありました。

貴族が幅を利かせていたフランスにおいて、血統が重要ではない状態になっていたのです。

ナポレオンにも出世のチャンスが巡ってきました。

人生は、悪いことの後には、良いことがある

人生というものは不思議なくらい、悪いことのあとには良いことがあるものです。

ー禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるのなわのごとし)

ー人間万事塞翁が馬(じんかんばんじがさいおうがうま)

しかし、多くの場合、人は失意の中にあっては自分の不幸を呪うことに目を奪われてしまって、幸運が舞い込んできていることに気がつきません。

ナポレオンはそれを見逃しませんでした。

どんなに実力があったとしても、それを発揮する場がなければ、どうしようもありません。

自分の能力を認めてくれる人がいて、初めてその能力は世の中に認知されるのです。

能力があるにも関わらず、誰も自分を引き上げてくれないとき。

ナポレオンは、そんな状態においても、決して諦めず、自分のやるべきコトを淡々と続けました。

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運を掴むためには、行動して引き寄せればいい

ナポレオンが打ち込んだコトは、雑誌『ボーケールの晩餐』を書きあげるコトでした。

ひたすら机に向かい、「ロベスピエールのやり方でしかフランスが生き残る道はない」という自論を展開したんです。

その甲斐もあって、何の実績もなかったナポレオンは、軍の砲兵隊長へと大抜擢される事になります。

数少ない貴重なチャンスをものにし、成功への階段を駆け上がっていったのです。

チャンスが来てから努力したのでは、もう遅い

目標を立てて、夢に向かって努力する。

誰もが自分の理想に向かって、日々努力を続けていることでしょう。

では、なぜ同じ努力をしているのに差がつくのか。

それは、挫折を経験した時に、多くの人は失意から立ち上がるコトが出来ないからです。

「自分には才能がなかったんだ・・・」

「もうこれ以上失敗したくない・・・」

失意のどん底に落ちた時、僕たちは簡単に夢への道を諦めてしまう。例え、その道の先に、財宝の山が待ち受けていたとしてもです。

チャンスはいつやってくるか分かりません。

ハリーポッターの産みの親、J.Kローリングは、離婚や無職という挫折を経験した上で、大ベストセラー作家となりました。

カーネルサンダースは65歳でケンタッキーを立ち上げるまでに、何度も企業を倒産させた、ダメ経営者だった。

けれども、彼らは諦めませんでした。

たとえ失敗しても、自分の理想に向かって、道を歩み続けたんです。

人生の岐路に立った時、前に進むか、足を止め逃げ出すか。

その選択が、未来の自分を形作っていくのです。

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最後に

努力が必ずしも報われるとは限りません。

けれども、努力なしに成功することは出来ません。

失意の中から、いかにして立ち上がるか。

ナポレオンの人生からは、一波乱二波乱もある、人生の教訓を学ぶコトが出来るはずです。

本書では、他にも天下統一を成し遂げた豊臣秀吉、ドイツを統一に導いたビスマルク、東ローマ帝国の大帝ユスティニアヌスといった偉人たちから貴重な教訓を学ぶコトが出来ます。

ぜひ一読してみて欲しいです。