オピニオン

退職するまでのモチベーションと過ごし方と今後について

退職を申し出てから実際に退職するまでには短くて2週間、長い場合だと3ヶ月から半年になる人もいると思う。

周囲に退職が伝わることで、仕事や人間関係に亀裂が生じたり、やるべきことも変わったりと退職までの期間には色々な苦労が出てくるんじゃないかな。

今月末(2020/9月末)で退職が決まったので、退職日までの過ごし方と心の持ち方についてご紹介したいと思う。

モチベーションと過ごし方

業務の引き継ぎと実感

退職するとはいえ、普段の担当業務は継続して行わなければなりません。退職を申し出たとはいっても、辞めるまでは社員だから当然のこと。

僕の職場では約1ヶ月の引き継ぎ期間が与えられ、2週間で引き継ぎを行い、残り2週間ですべての実務を後任者に任せるようにと指示が出た。メイン担当の仕事はすでに引き継ぎ、今はサブ担当としてサポートに回っている段階です。

引き継ぎを行なっての感想としては、
職場(IT系)ではコロナウィルスの影響もあって、人員の削減が進められていて、後任者への負担は相当なものがあるということ。

今まで3人でやっていた業務を1人でしなければならないので、精神的にも肉体的にも中々しんどいものがあると思う。
人員が増やせない以上、個人の負担が増える。そしてもしかしたら、後任者も苦しくて辞める。そんな負のループに入らないか少し心配ではある。

周囲の変化とこれからの繋がり

周囲に退職を伝えると、仕事や人間関係に亀裂が入るのではないか、と心配していたけれど杞憂だった。退職を打ち明けた際には、理由を聞かれたり驚かれたりしたけれど、以前と特段変わらない日々が続いている。

今の時代、たとえ職場を離れたとしても個人的な繋がりを続けたいのであれば、簡単に継続できる。LINE、Facebook、InstagramなどのSNSやメール、電話、いくらでも連絡を取る手段はある。

職場で会えなくなったとしても、個人的な繋がりは変わらない。今後の人生においても、それぞれの場所でそういった関係性を持てるようでありたい。

モチベーションの変化

退職が決まった以上、職場に対するモチベーションを維持するのは難しい。基本的にモチベーションというのは、「未来に対する希望」があった上で得られるものだと感じている。

既存の仕事だけをこなし、これからの未来像がない。そんな状態では、モチベーションは心の中から決して湧き出てこない。

だからやれることは、ただ淡々と日々の業務をこなすこと。そして後任者がスムーズに業務を行えるように、調整すること。

わかりやすい資料の作成、理解しやすい説明、気軽に相談できるような関係性。そうした後任者のために働くことが、現在のモチベーションになっている。

会社を辞めた後のこと

個人的な力を磨く

僕の個人的なテーマとして、「個人的な力をいかに身につけるか」というものがある。おそらく会社員として今後も働くだろうが、一方で会社の肩書きに囚われない、自身の強みや能力を模索して磨いていきたいと思っている。

これは別に仕事と直結していなくてもよくて、例えばブログを書いてみたり、オークションで物を売ってみたり、SNSで発信してみたり…。できることは色々やってみたい。誰にでも得意分野があるし、やってみないと見えてこないこともある。

今後やってみたいこととしては、
・自作PCを作ること
・ラズベリーパイを使ってシステムを構築すること
の2点。エンジニアのポートフォリオに少しでも載せられるような、実績を作っておきたいところ。

エンジニアとしての進路

組み込みエンジニアとして働いてきた3年間だった。SES(システムエンジニアリングサービス)と呼ばれる働き方で、顧客企業に常駐して働くというものだった。

SESは面倒な自社の人間関係がない一方で、勤怠や勤務場所などが顧客に依存してしまうというリスクがある。顧客の経営や世情なんかで、雇われエンジニアは別の勤務先へ移動になってしまうことも多い。

若いうちはそれでもいいのだけれど、長期的に働くのには適していない労働形態だと僕は感じている。

今後は自社雇用のエンジニアを含め、勤務先について考えていきたい。

働く場所

エンジニアの勤務地は圧倒的に、都会に集中している。関西だと京都・大阪・兵庫。関東だと東京にある企業の数は圧倒的である。

次の職場を決める際に、今度は一人暮らしにすべきか、実家にするべきかの検討も必要になる。最近ではリモートワークも進んでいるけれど、エンジニア職種の中ではそのほとんどがWEB系である。

またいきなりリモートではなく、ある程度企業との関係性を構築した上でないと難しいとも思う。企業独自の文化や働いている人たちとのコミュニケーションなど、一朝一夕では乗り越えられない壁も多い。圧倒的なスキルがあれば問題ないのだろうが…。

30歳を目前に控えて

結局、働くにしても都会には出なければならない可能性が高い。そこで一人暮らしをするのか、実家暮らしを続けるのか。
20代で人生は決まるの著者メグ・ジェイ博士は次のように言っている。

自分探しをし、同時にその途上で社会に関わっていこうとする勇気を持つ20代は、より強いアイデンティティを得ることでしょう。より高い自尊心を手にし、より辛抱強く、現実的になれるでしょう。アイデンティティ獲得への道は前向きな結果に結びつきます。自分というものをより明確に意識し、人生の満足度が高くなり、ストレス・コントロールがうまくなり、想像力が強まり、そして周囲に容易に流されることなく自分をしっかり保てるようになります。

20代は人生の中で重要な時期であり、特に20代後半になると多くの若者は上記のような悩みを持つようになるらしい。

たしかに自身を振り返ってみると、20代前半ではただ目の前の出来事を追っていればよかった。けれども30歳を目前にした今では、過去の資産をベースとして、どの方向にベクトルを向けるべきかで迷っている。

どのような人生を送っていきたいのだろうか。何を優先して、何を大切にしていきたいのだろう。理想と現実の狭間で揺れ動いている。

最後に

退職が近づいてきて、今後のことを考えていかなければならない。ある人にとっては取るに足りないことなのかもしれないけれど、日常が変化するのはワクワクする一方で、恐怖も感じる。とくに変化のない日々を好む、僕のような人間にとっては、”一人暮らし””職場の変化”といった要素を考えるだけでも、負担を感じてしまうのです。

日常という組み込まれたプログラムをこなす日々から、新しい日常へ。コロナウィルスがもたらした”新しい日常”が、再度訪れようとしている。