- 「無理をしない」ことの大切さ
- 自分の心の声を無視してはいけない
- どれだけ優秀な人間であっても、身体を壊せば何もできない
無理をしないことは簡単なようで、難しいです。
- やらなければならないこと
- やりたいこと
これらは次々と思い浮かんできますし、頑張り屋な人ほど限界が分からずに突き進んでしまいがち。
働いている人であれば、「会社を休むことに抵抗がある」なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。
自分一人が休んでも大した影響はないと分かっているのに、休むことに罪悪感を感じて、多少辛くても無理に出勤してしまう。
周囲から「もっと気楽にいこうよ」と言われても、限界が来るまで頑張ってしまう。
恐らく多くの方が経験されていることだと思います。
ただ僕が感じていることは、
「無理をしないことって案外大切な心構えなんじゃないの?」
ということなんです。
「無理をしない」ことの大切さ
無理をすれば、あとで大きなダメージを受けるかもしれない
僕自身、初めて勤めた会社では
- お客さんのためにできることは何でもしよう
- 会社の利益になるなら、自分を多少犠牲にしてもいい
といった気持ちで仕事をしていました。
先輩たちに追いつくためには、上司からお願いされたことには、「はい、やります!」と即答しなければならない。
ちょっと風邪を引いたからといって、休むなんてとんでもない。
- 早朝出勤
- 毎日残業
- 仕事のあとは接待
とにかく若手なんだから頑張らなくては!
そんな気持ちで働いていました。
その結果どうなったか。
僕は体調を崩し、起き上がることすらできなくなってしまいました。
ちなみに病名はアレルギーによるアトピーでした。
疲労と鉄によるアレルギーの影響で、顔は湿疹まみれになりました。
毎日見栄えの悪い顔を気にしつつ、痒さに気が悶えそうになる毎日。
結局1年半勤めましたが、苦しさに耐えられず渋々会社を辞めることにしたのです。
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>>アトピーが教えてくれたこと | 病気になって景色が変わった話
病気になってしまうと、夜は眠れず、外出することすら困難でした。
毎日ひたすら寝て、時間を潰す。そんな状態が半年ほど続きました。
自分の気持ちに蓋をしないでおこう
僕の一番の過ちは「自分の心の声を聞こうとしなかったこと」にあります。
- これ以上頑張ったら心身が壊れてしまう
- もうキャパシティを超えてしまっている
実際「これ以上頑張るとまずいかもしれない」と感じることはありました。
しかし「自分の気持ちを無視」して頑張り続けたことで、「寝たきりになる」という多大なダメージを受けることになってしまったのです。
人のキャパシティ(許容量)は、それぞれ異なります。
- 身体の丈夫な人
- すぐに体調を壊してしまう人
- 厳しい環境でも平気な人
何を言われても動じない人がいる一方で、些細なことを気にして眠れない人だっているのです。
真面目な方ほど「もっと頑張らなくては」と思うのかもしれません。
けれども、一番大切なことは「自分自身と対話すること」なのです。
今一度、自分の心の声を聞いてみましょう。
無理をせずに自分のペースで進んで行くことが、一番大切なことだと思うのです。
無理をしても、逆効果?
無理をしないのが大切だと分かっていても、「あと少しだけ…」という想いが頑張る気持ちを後押ししてしまいます。
例えばその代表的なものが、会社の「残業」です。
明日で十分間に合うと分かっていても、不安や焦りから手を付けてしまいます。
しかし無理をして頑張った所で、逆に効率が悪いんじゃない?
とも思うのですね。
実際のところ、1日8時間の労働時間のうち、本当に集中できている時間はどのくらいあるでしょう?
感覚的にいっても、ざっと2~3時間ではないでしょうか?
そう思われる方もいるかもしれませんが、よく考えてみてください。
どれだけ忙しいと言っている人でも、ボーとしている時もあれば、トイレ休憩に行ったり、別の事を考えている時間があるはずです。
わずか5分であっても、そんな時間が10回あれば50分。
実は集中できていない時間って案外多いのです。
人間の集中力は長時間保てないもの。
無理して頑張りすぎると逆効果になります。
残業はそもそも、「8時間という長い労働にプラスして働く」ことを迫られます。
ただでさえ集中できる時間は短いのに、より長い時間拘束される。
思考力は落ちていて、注意散漫な状態でダラダラと行う残業。
頑張っているといえば聞こえはいいのですが、その実態は「非効率な労働の集積」という側面が強いと思っています。
もちろん本当に忙しくて長時間働いている人を否定はしませんが、大半の人はそこまでする必要はないんじゃないでしょうか。
無理をしないことは難しいことですが、無理をして頑張った所で
「あまり状況は進展していない」
なんてことは多いです。
無理して頑張っても、身体の強いタフな人でなければ、その労働に耐えることは出来ません。
僕のように必ずどこかで心身を壊してしまいます。
まずは心の声を聴きましょう。
その上でどうするかを判断していくことをオススメします。
最後に
僕は新卒で手に入れた「就職」という片道切符を、たったの1年半で失ってしまいました。
加えて、20代前半という貴重な時間を「病気」によって奪われてしまいました。
もし自分の身体が悲鳴を挙げていることに耳を傾けていたら、別の人生になっていたのかもしれません。
今でもまだ当時の会社で働き、楽しい毎日を送っていたのかもしれないです。
どれだけ仕事ができて優秀な人間であっても、身体を壊せば何も出来なくなります。
無理だと思ったら、自分の身体を優先してください。
さもなければ、あなたの貴重な時間が失われてしまうかもしれませんので。
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