お金の話

カイジから学ぶことなど何もない? いやいや、名言の宝庫ですよ。

言わずと知れたギャンブル漫画「カイジ」。この作品には人生の教訓ともいえる名言が多数収録されています。

今回はその中でも、ぜひ心に留めておいて欲しい言葉をご紹介したいと思います。

ギャンブルには滅法強い

まず、初めに「カイジ」を知らない方のために少しだけご紹介を。

カイジの主人公である伊藤開司は高校卒業後に状況してきたフリーター青年です。

ある日、彼は知人の借金の保証人となってしまい、その知人が蒸発。その借金の肩代わりをするはめになり、大金を手にするために危険なギャンブルの世界に足を踏み入れていきます。

そして、ギャンブルの時に発揮する並外れた博才を武器に、ギャンブル狂いの猛者たちとの賭博地獄を必死に生き抜いていくというお話しです。

“今”が未来を作る

では早速、人生で知っておくべき名言を。

1.班長 大槻の名言

明日からがんばるんじゃない今日…今日だけがんばるんだっ…!

今日をがんばった者…今日をがんばり始 めた者にのみ…明日が来るんだよ…!

by 班長大槻

これは、地下収容施設にカイジが幽閉されていた時、班長の大槻からかけられた言葉です。

この時、カイジはお金をためて何とか収容施設から脱出しようとしていました。しかし、大槻はビールやつまみといった嗜好品を餌にカイジを誘惑してきます。

カイジはその誘惑に耐えきれず、「今日だけは特別だから」と言い訳し、食べ物にありついてしまうのです。

その結果、カイジは更なる借金地獄へと足を踏み入れていくことになります。

水は低きに流れ人は易きに流れる

人は楽な方へと流れていく生き物です。

もう少ししたらやろう・・・」、「明日から始めよう」、「今日だけだから・・・」。

そうした言い訳を作り、嫌なことや辛いことから目を逸らして逃げてしまいます。

小学生の時に、夏休みの宿題を先延ばしにした経験は誰でも一度はあるでしょう。

それと同じで、僕たちは嫌なことを先延ばしにすることで現実から逃げてしまう傾向があるのです。

でもそれでは何も成し遂げることは出来ません。今日が明日への一歩となり、そのまた次の一歩へと繋がっていくのです。

現状維持が一番楽

秋元康、鈴木おさむ氏の対談本「天職 (朝日新書)」にはこんな言葉が出てきます。

現状維持が一番ラクなんだよ。

だから、飲み屋で「小説書く、明日からやる」と息巻いてたやつ も、次の日になれば何もやらない

by 秋元康

AKB48や乃木坂46などの国民的大作家の言葉だと重みがありますね。

思い立ったらすぐに行動する。その一歩の一歩の行動の積み重ねが未来を作るんですよ。

これ”紙”で考えればわかりやすいです。

一枚一枚の紙は非力で簡単に破れてしまいます。でも何枚も重ね続ければいつしか剣でも切れない強さを持つまでになります。

積み重ねるだけでとんでもない力を発揮するようになるんですよ

2.利根川の名言

一生迷ってろ…!そして失い続けるんだ…貴重な機会(チャンス)をっ!

by 利根川幸雄

カイジの宿敵とも呼べる、利根川に言われた言葉です。

この言葉が表す意味は、迷っている間に多くのチャンスは手のひらからすっと逃げていってしまうということです。

チャンスを掴むには、迷わずに飛び込んでみること。そうした勇気を持つことが大切なのですよ。

迷ったら飛び込んでみよう

人生には何度もターニングポイントともいうべきチャンスがやってきます。

その時に、そのチャンスを掴めるのか掴めないのか。その違いは、そのチャンスに乗っかれるのか乗っかれないかが分かれ目になるでしょう。

ホリエモンこと堀江貴文さんは、著作「ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく」の中で次のように言っています。

友達からヒッチハイクに誘われて、やってみるのか、断るか

あるいは友達からおもしろそうなイベントに誘われて、参加するのか、しないのか

イベント会場で積極的に話をしようとするのか、会場の隅で傍観者になるのか

いずれもとるに足らない、些細なことだ。

しかし僕は、あらゆる人の一生とは、こうした小さな選択の積み重ねによって決まってくるのだと思って いる

日ごろから僕たちは様々な選択肢からいいと思うものを選んで選択しています。

「昼食に何を食べるか」、「朝は何時に起きるか」。

そうした些細なことも私たちが気づかない内にすべて選択しているのです。そして人生はその積み重ねによって決まってくるのです。

そうだとすると常日頃から何を選択するかを意識し、来るべきチャンスに備えて準備を行っておきたいものですね。

3.カイジ

オレはチャンスを自ら閉じているんだ!オレの限界はここ、ここで止まりと他の誰でもない、オレ自身が見限っているんだ…!自分を…その可能性を…

by カイジ

この言葉が示していることは、人は知らず知らずのうちに自分の限界を決めてしまっているということです。

どんなに成功している人であっても、始めからその地位を手にしていたわけではありません。

自分の限界を決めず、挑戦し続けることによって初めてその場に立つことが出来ているのです。

例えば、イチロー選手はこんな言葉を残しています。

努力せずに

何かできるようになる人のことを

「天才」というのなら、

僕はそうじゃない。

努力した結果、

何かができるようになる人のことを

「天才」というのなら、

僕はそうだと思う。

人が僕のことを、

努力もせずに打てるんだと思うなら、

それは間違いです。

by イチロー

日本の野球球界を代表するイチロー選手ですが、彼も一時期不遇の時代を過ごしました。

けれども限界を決めずに挑戦し続けたことによって、日本を代表するスター選手にまで成り上がったのです。

あとがき

「カイジ」には多くの有名人たちが残している言葉と同じ重みのある言葉が沢山収録されています。

カイジはただの賭博マンガではなく、人生を豊かに生きていくために参考にするべき漫画の一つだと思います。