客先常駐のメリット・デメリット・将来性・転職方法をみっちりご紹介!

当カテゴリでは、客先常駐の働き方からデメリット、メリット、将来性や転職方法についてご紹介していきたいと思います。

当サイトの目的について

私は客先常駐エンジニアとして数年間、働いていました。

当初は「未経験で雇ってくれたこと」、「様々な現場で働けて、スキルが身につく」といったプラスのイメージを持っていましたが、働くにつれて「客先常駐」という働き方の問題点が見えてきました。

そして、「入社前に知っていれば…」と後悔していることが多々あります。

私としては、

  • これからIT業界を目指す人に客先常駐の実情を知って欲しい
  • 客先常駐に悩んでいる人のために情報を提供したい

という想いがあり、記事を投稿しています。

これから働く人たち、今働いているたちに少しでも有益な情報が届くことを祈っています。

客先常駐とは?

IT業界には多種多様な働き方があり、中でも一番メジャーなのが「客先常駐」という働き方です。SES(システム・エンジニアリング・サービス)とも呼ばれます。

簡単にいうと、「所属している企業から他社へ派遣されて働く」勤務の仕方です。

所属しているA社から、B社へ派遣されるため、出勤するのは常にB社となります。

自社へ行く機会はほとんどありません。

B社の指示の元、システムの設計・開発・評価などの業務をこなすといったサービスを提供するのが、客先常駐エンジニアの役割になります。

IT業界に客先常駐が多い理由

客先常駐は経営者にとって、リスクの少ないビジネスモデルです。(エンジニアにとってはリスクが高い)

顧客にエンジニアを派遣することに対して、対価を受け取れるため、開発の遅延や失敗による損失を受けづらいです。

エンジニアを派遣するだけで安定した収益が望めるため、手を出しやすいビジネスなのです。

また顧客は大手メーカーなどが多く、「必要な時に必要な人手だけ」を求めています。

コストを削減するために、必要な時には他社からエンジニアを集め、不要になれば契約を終了する。そうすることで、世の中の状況へ対応します。

コロナ禍である現在では、顧客は客先常駐エンジニアの受け入れを抑制しています。

これは製品を作ってもなかなか売れないため、人件費を削減することでリスクを減らしているのです。

客先常駐の商流について

ユーザー企業→SIer(システムインテグレーター)→一次請け→二次請け….

といった商流になります。

ユーザーがSIerに発注し、SIerは様々なSES企業から人員を集めてきます。

集まったSES企業の人員は、ユーザー企業 or SIer企業内で働くことになるのです。

客先常駐以外の働き方

客先常駐以外にも、自社開発や受託開発という働き方があります。

自社開発企業:自社内で「自社製品や自社サービス」を作成し、他社に販売する企業です。

受託開発企業:「他の企業からの依頼でシステム」を開発します。「ユーザー企業で仕事を行う場合」と「自社に持ち帰る場合」の2パターンが存在します。

ここでややこしいのは、自社開発と客先常駐を併用している企業があるということです。

自社開発はリスクが高いため、客先常駐とハイブリッド化することで事業を安定させています。

業界を通して見ると、やはり客先常駐の割合は多く、応募企業の大半は客先常駐企業であると考えていいと思います。

客先常駐と契約内容

準委任契約

客先常駐では、顧客企業との間で“準委任契約”が結ばれることが多いです。

準委任契約には以下の特徴があります。

  • 成果物に対して責任を追わないこと
  • エンジニアの提供に対して対価が発生すること
  • 指揮命令権が雇用企業にあること

先ほどSIerはSES企業から人員を集めてくるとお話しました。

SIerはユーザー企業に対して”請負契約(完成責任を負う)”を結んでおり、SES企業はSIerに対して”準委任契約(完成責任がない)”を結んでいるパターンが多いです。

派遣契約

準委任契約との大きな違いは、エンジニアの指揮命令権にあります。

準委任契約:指揮命令権は雇用主
派遣契約:指揮命令権は顧客

本来であれば、準委任契約で顧客先企業へ出向しているエンジニアに対して、顧客は指示・命令することは出来ません。

しかし、実情としては指揮命令が行われていることが多く、派遣と変わらないじゃないか、と感じる機会は多いです。

客先常駐エンジニアが不満を感じる大きな要因となっています。

http://korekarafreedom.com/full-time-employee-temporary-staff

客先常駐のメリット

あらゆる物事は表裏一体です。

悪いイメージが先行する客先常駐ですが、もちろんメリットもあります。

いい面・悪い面、どちらも知っておくことで、自分に適した働き方選択の役に立つでしょう。

客先常駐のメリットは以下の5点です。

  • IT未経験者や新卒者でも採用されやすい
  • 色々な職場で経験を積める
  • 正社員という立場が手に入る
  • 自社以外のエンジニアと関われる
  • 職場を簡単に変えられる

となります。

詳しい内容はこちらの記事にまとめていますので、参考にしてみてください。

http://korekarafreedom.com/merit

客先常駐のデメリット

客先常駐はどちらかというと、デメリットの方が多いです。

実際のところ、周囲のエンジニアは違和感や閉塞感を抱えながら働いていました。

「客先常駐という働き方を知らずに入社してしまった」、「年齢的に転職が難しい」、「スキルが身につかず不安を抱えている」といった悩みを抱えている方も周りにいました。

私自身も将来に不安を抱えて、転職を経験しています。

客先常駐のデメリットは以下の通りです。

  • スキルアップが難しい
  • 帰属意識がなくなる
  • 休みを取るのが面倒
  • キャリアプランが描けない
  • 給料が上がりにくい
  • 年齢が上がるにつれて、仕事が少なくなる
  • 働く現場は顧客先

こちらの記事も参考にしてみてください。

http://korekarafreedom.com/demerit

間違って客先常駐企業へ入社してしまったら?

客先常駐はIT業界特有の働き方です。

新卒や別業種から転職する場合、事前知識がないと誤って入社してしまう可能性が高いです。

事前知識があって入社するのか、何も知らずに入社するのか。この二つは似ているようで、天と地ほどの差があります。

こちらの記事に対策をまとめていますので、参考にしてみてください。

http://korekarafreedom.com/new-graduate-ses

http://korekarafreedom.com/simple-task

客先常駐を辞めたいなら、転職活動をしてみよう

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