サラリーマンに嫌気が差したので、会社を辞めたい。
そう思った時、転職・起業・独立といった選択肢を考える方が多いでしょう。
“隣の芝は青い”という諺もあるくらいですし、自分の置かれている場所よりも、周囲の置かれている環境が羨ましく感じることもあるはずです。
しかし、それでは“しんどい働き方”からは逃れることは出来ません。何度転職を繰り返しても、また独立起業したとしても”なぜかしんどい”という気持ちを抱えながら仕事に取り組むことになってしまうんです。
頑張っても報われない?
みなさんは自分の働き方に満足されているでしょうか?
働いても給料は上がらないし、年次が上がるごとに仕事は増え、責任も増える。
残業をしてもサービス残業ですし、どれだけ頑張っても未来は明るそうには思えません。
実際に、このような想いで仕事をされている方は多いでしょう。にも関わらず多くの人は、仕事を頑張るほど給料が上がり生活が豊かになるという幻想を捨てきれていないように思えます。
以前に勤めていた会社でも、課長や部長というポストを求めて、必死に仕事に取り組んでいる方が大勢いました。昇給はほんの数千円にも関わらずです。
もちろん、昇進を目指して会社のために必死に尽くすという生き方もありだとは思います。
会社の社長さんなんかは、今まで必死で会社のために尽くしてきたからこそ与えられる最上のポストですしね。
努力が報われないとも限りません。
努力し続ける人生は苦しい
でも僕はそうした状況についてずっと違和感を感じていました。
数千円の昇給額と努力の度合いがまったく釣り合っていないのではないか。
ポストを獲得するために、大量の仕事と責任を負うというのは非常に大変じゃないだろうかと。
この本では、そんな”しんどい働き方”からいかにして逃れるのかといった内容が書かれています。
今までもやもやしていたことが、文章でわかりやすくまとめられていて、読んだ後はすっきりしますよ。
“自己内利益”を増やす努力をしよう
僕たちが幸せに働くためには、”自己内利益”を高める必要があります。
“自己内利益”というのは、この本の中で語られている概念なのですが、簡単に言うと、企業における「利益」と同じことです。
経営における利益というのは、売上ー費用で求めることが出来ますよね。
同じように、自己内利益は
年収・昇進から得られる満足感 - 必要経費(肉体的・時間的労力や精神的苦痛)=自己内利益 という方程式で考えることが出来るんです
高い年収や昇進を求めて仕事をしても、この「自己内利益」がプラスになっていないと意味がないんですよ。赤字になってしまいますからね。
負担のかからない仕事を選択する
目指すべきはいかにして満足感を増やして、肉体的・精神的な苦痛を減らす働き方が出来るかにかかってきます。
そのためには、自分にあった仕事を選ぶことが大切です。
巷では「好きなことを仕事にするべきではない」「楽しい仕事なんかない」と言われることもありますが、僕はそう思いません。
なぜなら、嫌いなことでは仕事に対して情熱を傾けることが出来ないからなんですね。
音楽に興味のない人がミュージシャンに。あるいは野球が嫌いなのにプロ野球選手になれるでしょうか。
無理ですよね。
自分の好きな仕事をしよう
その道で活躍しようと思えば、対象に対して情熱を傾ける必要があります。
一生懸命に努力しなければ大勢の中から抜きん出ることは出来ません。
抜き出るためには何が必要なのか。それは”好き””興味”があるという気持ちなんですよ。
嫌いなことをやっていても、やらされているという気持ちばかりが勝ってしまって上達はしませんし、何よりストレスが溜まります。
これは自己内利益を下げてしまう行為であり、非常に勿体ないことです。
仕事を選ぶ場合には、自分の好きな仕事・興味のある仕事を選ぶようにしましょう。
そうすれば精神的・肉体的にもストレスフルな状態からは開放されるはずです。
“僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?“を読んで、自分の未来のために、働き方を考え直してみるのはいかがでしょうか。