かの有名小説家スタンダールが著書「恋愛論」の中で、「退屈はすべてを奪う、自殺する勇気さえも奪うのである」と記したように、「退屈な時間」は人から気力を奪っていきます。
またこんな実験もあります。
被験者は目隠しをされ、食事とトイレ以外はベッドの上で寝ているしかできない状況におかれます。
そして、視覚・聴覚・触覚といった五感による刺激を極力制限します。すると、刺激を遮断された被験者は、数日経つと心身共に不調を訴えるようになり、環境に耐えられなくなるというのです。
参考:感覚遮断実験
このように退屈は人間にとって最大の敵とも言える存在なのです。
なぜこんな話をしたのかというと、現在僕が仕事で暇をもてあまし、退屈な状況に陥ることがあるからです。
僕は現在、組み込み機器の不具合修正を行う仕事をしています。
この仕事。忙しい時と暇な時の差が激しすぎるんですよね。
基本的に仕事は不具合が起きた時にしかやってきません。なので商品開発が上手くいっている時にはまったく仕事がこないんですね。
でもそう思って余裕こいてると、不具合が大量にきて残業三昧になるのですが。。
仕事は丁度良いくらいの量が来ることはないといわれますが、少な過ぎる・多すぎるという、波のある仕事内容も中々辛いものがあります。
そして、意外と思われるかもしれませんが、忙しいよりも退屈の方が100倍辛いです。
今回は仕事が退屈で暇な時に、僕が行っている対処方法を6つご紹介したいと思います。
1.仕事の勉強をする。
仕事がひと段落している内に、業務内容に関係のある事柄を勉強したり、行った業務を復習しておきましょう。
ただし、インターネットがないと本を開いての勉強になります。
周りが忙しくしている中で本を開く場合、周りの目が気になる方もいることでしょう。
周囲の雰囲気と相談して勉強するようにしたいですね。
2.資格の勉強をする
これも一つ目と被りますが勉強です。
資格があると、今後もし転職を行う場合の大きな武器になります。また資格を取ることで、会社によっては社内報酬が貰える可能性もあります。
未来の自分への投資をしましょう。
3.仕事を効率化する
例えば僕の行っている仕事では、手順どおりに語句を入力していく業務が存在します。
毎回同じ内容なのに、同じことを入力をすることは面倒ですよね。
なので、僕は暇な時に、プログラムを組んで定型業務は自動化してしまっています。
そうすることで、今後の仕事が楽になりますし、自動化すれば人間の手で行うよりもミスが少なくなるため、一石二鳥なのです。
これは、別に僕のような仕事以外でも可能です。効率よく仕事が出来るように段取りを組んだり、下調べをするなど出来ますからね。
時間のある時に、今後の業務が楽になるように準備をしておきたいですね。
4.ネットサーフィン
パソコンを自由に使える環境であれば、ネットサーフィンもお勧めです。
業務に関係することはもちろん、息抜きに趣味のサイトを覗いてみることもたまにはありでしょう。
僕の場合、IT業界の仕組みや今後の見通しなどを調べることが多いですね。
5.定期的に休憩をとる
人間の集中できる時間はおよそ90分程度であるといわれています。
例えば、大学における講義の時間が90分というのも、人の集中力の限界を考慮しての時間になっているのですよ。
このことから、仕事を行っている間に、定期的に休憩を取る必要があることがわかります。
たまに、「私は2時間、3時間でも集中力できる」という人にも出会いますが、そんな人でも必ず本当の意味での集中は出来てはいないはずです。
業務に100%の力で取り組むためには定期的に、休憩を挟みましょう。
ストレッチをしたり、飲み物を飲みながら一息つくのがいいかもしれませんね。
6.ブログを書き溜める
ブログをやっている人であれば、ワードやテキストに思い浮かんだネタを書きこんだり、文章を執筆するのもいいでしょう。
文章を書く練習にもなりますし、思考力を鍛える訓練にもなります。
また、周囲からは必死に仕事をしているように見えるので、周りからの評価も上がるかもしれないですよ。
あとがき
仕事を行っていれば、忙しい時もあれば暇な時もあります。
今仕事をしていて感じるのは、暇な時にどれだけ忙しくなった時のことを想像できているかということです。
暇なまま過ごしてしまうと時間を無為にしてしまいますし、非常に勿体ないです。
どうせなら、退屈を紛らわせる意味でも、今回ご紹介した方法で時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか。
時間がある時に、今後の対策を立てておくことで、大変な時にも十分に対応できるようになるのではないかと思います。
たまには生き抜きもしながら、先を見据えて準備をしておくと、あとが楽になるはずですよ。