思考の技術

NEM(ネム)盗られ芸人「藤崎マーケット」・トキさんから学ぶ、仮想通貨の光と影

先日話題になった、仮想通貨の不正アクセス問題。コインチェックで運用されていた、約580億円分の仮想通貨「NEM(ネム)が流出したというあの事件です。

コインチェック側は、「きちんとお金は返します」と発言していたものの、額が高額なだけに「本当に返ってくるのだろうか?」と不安を抱えていた方も大勢いたんじゃないかと思います。

ラララライ体操でお馴染みのお笑い芸人、「藤崎マーケット」の”トキ”さんもその一人でした。

貯金のほぼ全額を仮想通貨につぎ込んでしまったために、辛うじて残ったお金は6万円。気軽な気持ちで始めたにも関わらず、つぎ込む金額は日に日に増えていったそうです。

彼のツイッターからは、痛いほど”仮想通貨”の負の側面が感じ取れたので、教訓として少しご紹介したいと思います。

“コインチェックにてNEM盗られ日記”の開始

仮想通貨の流出が発覚した後日から、”トキ”さんは仮想通貨の怖さを発信するようになりました。

 

 

何気ない日常が色を失い始め、目の前が真っ暗になってしまった喪失感。自虐的なネタをふんだんに詰め込んだツイートは、流石お笑い芸人だと思わせてくれる内容になっていて面白いです。

仮想通貨は確かに、個人が大富豪になれる可能性を秘めた夢のツールだと思います。

お金持ちになるコトを夢見て、有り金を全額はたいてでも購入してしまう人がいるのも頷けます。

ただし、仮想通貨は”万能のツール”ではありません。

あくまで人間が考えた”不完全”なものであり、コンピュータで管理していても、必ず不具合やエラーは発生してしまいます。

今回のようなセキュリティ事故を含め、今後も改善の余地は出てくるはずです。

それらを含めて、投資するか否かは考えた方がいいのではないかと思いましたね。

今後も”仮想通貨”を持つ人は増えていく

仮想通貨の危険性が認識されるようになったとはいえ、やはり今後もその勢いは加速していくことでしょう。危険だと知りつつも、”欲”のために手を出してしまう。

これは、原発問題や政治にも通じるものがあります。「過去の過ちを繰り返しているのではないか?」と感じるのです。

例えば東日本大震災の際、原発の恐ろしさを目の当たりにしたはずです。にも関わらず現在では原発は再稼働し始めるようになりました。

安倍総理の自民党を見ていると、負の局面に立たされてもしばらくすれば、”国民は忘れるだろう”という思惑が透けて見えます。

問題が起こった時には、人は怒り、悲しみ、批判します。でも時が立てばその想いは、風化して消えてしまう。

それらは、「人間というのは、いくら過去に過ちを経験しても忘れる生き物」だということ表しているのだと思います。

ですので、きっと今後も利用者は増え続けることでしょう。

やるなら分散投資でいこう!

ここで一点だけ大切なこと。それは、もし手を出すのなら“分散投資“を心かけた方が良いということです。

トキさんのように、全財産をつぎ込んでしまうのはあまりにもリスクが大きいです。例え失敗したとしても、自身の生活を脅かさない範囲で楽しむコトが大切なんじゃないかと。

有名な投資家に“本田静六”という人物がいます。元々彼は日比谷公園や明治人豪など、日本の数多くの大規模公園の設計に関わり、「公園の父」と言われた人物です。

本田静六を有名人にしたのは、これだけではありません。倹約や投資で、100億円相当の巨額資産を築いたからです。彼は、コツコツと貯蓄を増やし、分散による長期投資を心がけました。

そんな大投資家も次のように語っています。

 

私が最初に選んだのは日本鉄道株であるが、その後私鉄には漸次大きな将来性が認められなくなったので、瓦斯、電気、製紙、麦酒、紡績、セメント、鉱業、銀行など三十種以上の業種にわたり、それぞれ優良株を選んで危険の分散に心掛けた。

 

これもみなある程度の成功を収め、のちには私の株式総額財産は数百万円にも達するに至った。

参照:(私の財産告白より

 

一点集中するのではなく、様々な分野の株に投資する。リスクを分散することで、「一つがダメでも大丈夫」な状態を保っておくことが大切です。

もし、仮想通貨に興味があるのなら本多静六の投資法や生き方を実戦してみてはどうだろう。