僕たちの生存戦略

「社会人=会社員?」 違和感の正体を突き止めろ

「社会人」という言葉があります。

この言葉を聞いて不思議に思った経験はありませんか?

私たちは学校を卒業して、会社で働き始めた時点で「社会人」という肩書を与えられます。

アルバイトをしている学生は社会人ではないのか、企業に正社員として働いたら正社員なのか、あるいはパートやアルバイトは社会人になるのでしょうか。

 

“社会人”認定されると、周囲からは次のような言葉を頂戴することになるでしょう。

  • もう社会人だから当たり前でしょう
  • 社会人として正しい言葉を使いましょう

などなど。

 

私はこれらの言葉に対して、いつも疑問に感じていました。

なぜ今までは学生だったのに、会社に入っただけで「社会人」と言われるのだろう?意味が分からない。

 

他の人は、”社会人”とは何か、きちんと理解しているのだろうか。そう思って、周囲の人たちに質問してみた事もあります。

 

しかし誰に聞いても、「社会人」とは何か?

 

について納得のできる答えをもらうことは出来ませんでした。

 

“社会人”と言われている当人ですら、あまり意味を理解していない。それにも関わらず、当たり前のように使われる不思議な言葉。

今回はそんな不思議な、「社会人」というキーワードについて考えてみたいと思います。

 

そもそも”社会”って何だろう?

まず社会人を考える前に、「社会」とはそもそも何でしょうか。

人間は誕生してから死去するまで社会の構成員の一人であり、また社会の行為者でもある。

 

都市または農村において育ち、家庭や学校などでさまざまな教育を受けながら成長する。

 

この過程で社会に存在している規範や法、宗教芸術などの文化に触れ、そして家族外の人間関係を拡大していく。

 

これは人間の自我の確立と同時に社会化の過程でもある

参照:wikipedia 社会

 

また、次のように言われることもあります。

 

古市:社会というのは何でしょうか?

橋爪:それはね、みんな知っているはずなのです。だってみんな、社会を生きているんだから。問いはなくても、生きているうちに、だんだん答えが分かってくるのです。

参考:古市くん、社会学を学び直しなさい p212

 

人間は誕生してから死去するまで社会の構成員の一人であり、また社会の行為者でもある”とあります。

 

この定義から考えると、「社会人」とは、社会を構成する人ということになるので、

誕生してから死去するまでの人間

ということになります。

それに、社会の事を”みんな知っているはず”だということは、学生だろうが、会社員だろうが誰もが社会人に含まれるのですね。

 

 

社会で生きるのが”社会人”では?

では社会人にはどのような定義がなされているのでしょうか。

社会(しゃかいじん)は、社会に参加し、その中で自身の役割を担い生きる人のことである。一般的には学生は除外される。

 

ただし一部の学生も社会人と呼ばれる場合がある。

 

社会に参加し、その中で自身の役割を担い生きる人“とあります。

 

それならば、人間は社会的な生き物ですし、赤ちゃんや老人であっても経済活動を行っており、社会には参加しているはずです。

 

 

“社会人”は本来の意味で使われていないのでは?

もしかしたら、一般に定義される”社会人”は本来の意味で使われていないのではないでしょうか。

つまり、社会人として定義されている社会人と、通常の会話で使われる「社会人」は少し違った意味で使われているということです。

 

一般的には、「学校を卒業した人や、大人が構成する社会運営に参加している人」という意味合いで使われているイメージがあります。

 

一度社会人になった人であっても、学校に入り直せば「学生です」といいますし、会社員や自営業者などは、社会に参加しているので「社会人」と言えそうです

 

 

社会人基礎力とは何か?

社会人の能力を示す指標として、「社会人基礎力」があります。

 

これを読み解けば、「社会人」とは何かを知る糸口になるかもしれません。

 

「社会人基礎力」とは、

「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」

の3つの能力、12の能力要素から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、経済産業省が2006年から提唱しています。

参照:「社会人基礎力」とは何か? | 就活塾、就職塾・予備校なら「就活コーチ」

 

職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力“とあります。

 

この定義から考えると、やはり「社会人」というのは、会社員や自営業者のような人々を示していると思われます。

 

 

“社会人経験を積みなさい”という言葉

私は、沢山の方たちから「少なくとも3年は会社での社会人経験を積みなさい」と言われてきました。

 

しかし、よく考えてみると

“会社でしか社会人経験は身に付かない”

のだろうか?

 

私は、会社員であるのに加え、ブログを書いたり、書籍を販売したり、個人でのビジネスも行っています。

その過程で、予算書を作成したり、許可証を取得したりと初めての経験をしながら進んできました。そして、ブログを書いたり、本の販売を通して社会人としての経験は積めているのではないかと感じています。

 

もちろん、会社に就職すれば違った学びを得られることでしょう。

しかし、社会人としての経験は、必ずしも会社に就職しなくても手に入るものだと思っています。

 

 

最後に

今まで述べてきたように、社会人とは

  • 社会に参加し、その中で自身の役割を担い生きる人のことである

 

  • 一般的には、「学生を終えた人、大人が構成する社会運営に参加している人」という意味合いで使われているイメージ

 

  • 社会人基礎力とは、職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力

といった見方が出来るのだと分かりました。

 

結局、違和感を感じていた原因は、

“社会人=会社員や自営業者など”

を主な対象にしているにも関わらず、”社会”という広意義な言葉を使用していることが問題だったのです。

 

私の考えていた

  • 社会(赤ちゃんも老人も含むもの)

  • 一般的な社会人が考える社会(会社員・自営業者などの働く人)

が異なっているのが原因だったのですね。

 

会社員・自営業者≒社会人

 

あなたにとっての”社会人”は、どんなものでしょうか?