これからの時代を生きる力

潰れそうなのにつぶれないお店カラクリ3選

街は沢山のお店で溢れています。

飲食店・服屋・タバコ屋・精肉店・宝くじショップ・中古シップ。数えようとすればきりがありません。

ここでみなさんに一つ質問があります。

 

なぜあのお店は潰れないんだろう?

そんな疑問を持ったことはないでしょうか。

いつ見たって人のいない、閑散とした店内。お客様が入店している気配はありません。

陳列されている商品は少ないし、やたら商品の値段が安い。それなのに一向に潰れないあの店です。

 

今回はそういった、潰れそうなのに潰れないお店の謎を解明していきたいと思います

 

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特徴的なビジネスモデルを持っている

潰れないということは、商品を望んでいるお客様がいて、利益を確保出来ているということです。

特に、ロングテール戦略は小さな商店が生き残っていく上で、重要な戦略となるでしょう。

 

 

ロングテールとは?

ロングテール戦略とは、

大手が扱わないようなニッチ商品(珍しい商品)を扱う事で利益を上げる手法

をいいます。

インターネットが普及した現代では、日本中、いや世界中の人が商売相手になりえます。

そうなると、必ず一人はその商品を欲しがる人が出てきます。

その一人に向けて商品が売れれば十分だという事なのです。

 

 

「Amazon」の成功によって注目

例えば、この手法で成功した企業が大手インターネット通販会社「Amazon」です。

Amazonでは、無数の商品を取り扱う事により、

本来であれば殆ど売れない”死に商品”の総計が売れ筋商品に迫ることを証明して見せました。

 

“ほとんど売れない商品”の合計 ≒ ”売れ筋商品”の合計 になる

従来の店頭販売では、人的資源やコミュニケーションコストの問題から、売れ筋である2割の商品に注力する手法が取られていました。これは、パレートの法則と呼ばれるマーケティングの方法です。

 

組織全体の売上は上位2割によって生み出される

 

それならば、売上に関係する2割の商品にのみ力をいれようという考え方なのです。

 

商品は高くても売れる?

また、商品は安ければ売れると思われがちですが、決してそんな事はありません。

単価が高くても物は売れるのです。

その秘密は“希少性”にあります。

例えば、プレミアがついているような絶版商品。こうした商品は、今後新しく製造される事のない珍しい商品です。

すると、

  • 欲しい人の数 > 売りたい数

になるため、必然的に値段は上がるのです。

 

また、“その場所でしか出来ない”経験を売るコトも単価を上げる一つの手法です。

スターバックスは、“オシャレで居心地のよい空間”を提供することで、コーヒー一杯の値段を上げています。また、ホテルで出されるコーヒーの値段が1000円近くするのは、有名ホテルというブランドを提供しているからです。

つまり、これらのビジネスではコーヒーではなく、”居心地やブランド”が本当の商品になっているのですね。

買った商品には、別の料金がプラスされていることが往々にしてあるのです。

他にも、特別な手法で売り上げを確保している業界があります。

今回は3つご紹介したいと思います。

 

タバコ屋

たばこは健康に害を与えるということで、年々値上げをされています。

それにも関わらず、税収がほとんど減ることのない珍しい商品です。

そんなたばこを販売しているお店。よくさびれた商店街なんかで見かけますが一向に潰れません。

なぜ潰れないのでしょうか。

 

たばこの粗利益

まずタバコ屋の粗利益率は一般的に10%といわれています。

小売店にしては、この10%というのは決して多くないのですが、専売免許制で守られているため、競争率が低く利益を保つことが出来ています。

たばこ屋:免許が必要なため、他社が参入しにくい独占市場を形成している

 

人が来ないのになぜ店を閉めないのか?

商店街の中に、おばあちゃんが一人で店番をしているようなタバコ屋をよく見かけます。

人も来ないのになぜお店を開け続けるのだろう。そう思ったことはありませんか。

 

実は、タバコ屋が商品を売るための免許条件には、「手売り(対面販売)」が必須という注意書きがあるからです。

 

仮に自販機が店の前に置いてあった場合、休業日でもないのに店を閉めてしまうと、免許をはく脱される恐れがあるのです。

 

自販機からの収入で儲ける

タバコ屋の主な収益源は、対面販売ではなく自動販売機からの収になります。

というのも、自販機は飲食店・商業施設・ホテルなどの人が多く集まる場所に設置できるため、設置するだけで売り上げを伸ばすことが出来るからです。

 

また、自販機の電気代は設置先が持つため、タバコ屋は自販機を設置し、商品の補充に行けばよいのです。そりゃ儲かりますね。

たばこ屋の収益源は、自動販売機からの収入。設置しておくだけで、安定的な収益を得られる。

 

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立ち食いそば屋

一般的なそば屋に比べ、立ち食いそばの値段は非常に安いです。

大体300円~400円払えば、熱々のお蕎麦が一杯食べられます。なぜそんな値段でも経営出来るのでしょうか。

 

そば粉のないそば

そば粉の原価は高く、国産はもちろんのこと、安い外国産のものであっても、原価が60円~80円ほどかかります。

ここに人件費やスープ代などを含めれば、先ほどの値段では提供することが出来ません。

 

しかし、小麦粉100%のそばであれば話は別です。安ければ20円程度の原価で抑えることが出来るのです。

小麦粉の割合を増やすことで、原価を抑えている。

 

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大量の客を捌く

たとえ一杯の値段は安くとも、薄利多売を行えば収益を上げることは可能です。

 

そしてこの、薄利多売を可能にしているのが「立ち食い」というスタイルなのです。

 

すぐにお店を出たくなる雰囲気

一般的な飲食店であれば、席に座りゆっくりと食事を楽しむことが出来ます。

しかし、立ち食いというスタイルでは、周囲の慌ただしい雰囲気や座れないという環境を作り出すことによって、お客様を早く店外に出させようとします。

入場客の出入りを効率よく回すことで、薄利多売を実現しているのですね。

お店の回転率を上げて、薄利多売を実現している

 

同じような事例があります。

例えばあるコーヒー店では、座席の高さをわざと歪に作るそうです。そうすることによって、居心地の悪い環境を作り顧客の回転率を上げようと考えているのですね。

私たちが知らないだけで、お店の店内には売上を上げるための細かい工夫がなされています

お店に足を運んだ際には、お店が努力している部分はどこか探してみてください。

今まで見えなかった収益のカラクリが見えてくるかもしれませんよ。

 

1円本ビジネス

今やインターネット通販会社の代名詞ともいわれるようになった「Amazon」。

新品だけでなく、中古の商品も数多く取り扱っています。きっとみなさんも、本が1円で売られているのを目にしたことがあるはずです。

1円でどうやって利益を得ているのでしょうか。

 

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手数料で儲ける

1円本といっても正確には、購入者は1円で本を買えるわけではありません。

 

中古本を買う際には、1冊につき257円の送料がかかることになっているからです。なので一冊につき、販売者は1円+257円=258円の収益を得られるわけですね。

商品の値段は1円。でも、手数料で儲けることが可能

 

最後に

潰れないお店のカラクリをご紹介させて頂きました。

まとめると、以下のようになります。

 

タバコ屋

  • 専売免許制で守られているため、競争率が低い
  • 主な収益源は、対面販売ではなく自動販売機からの収入

 

立ち食いそば屋

  • 小麦粉100%のそば粉で原価を抑える
  • 回転数を増やし、薄利多売で収益を上げる

 

1円本ビジネス

  • Amazonからの手数料で儲ける