株式投資

第9回 証券の選び方 ~何を指標にしたらいいの? PERとPBR~

前回は、株を買うためには、証券会社に口座を作る必要がある。

そして、証券会社にはそれぞれ特徴があるため、自分にあった所を選ぶ必要があるというお話しでしたね。

 

では、株の銘柄は何を基準にして選べばいいのでしょうか?

 

今回は優良とされる銘柄を見分けるために、使用される指標についてお話ししていければと思います。

 

株の適正価格を知ろう!

いい銘柄、つまり投資家にとってメリットのある株を選択するためには、株価がどの程度の水準であるか=「適正価格」を知っていなければなりません。

 

たとえば、いつもは100円で売っている大根が180円になっています。この時きっとみなさんは、「ずいぶん高いな」=割高と感じるはずです。また、逆に50円になっていれば、「ずいぶん安いな」=割安と感じることでしょう。

 

このように感じるのは、物にはそのモノにふさわしい値段がなんとなくわかっているからです。つまり、これがモノの「適正価格」なのです。

 

なので、適正価格知ることが出来れば、その銘柄が高いのか安いのかを判断することが出来ます。

まずは、株価の判断でよく使用されるPER・PBRについて見ていきましょう。

 

PER(株価収益率)

PER(Price Earning Ratioの略)は以下のように定義されています。

税引き後の利益を、その会社の発行済株式数(発行済株式総数-自己株式数)で割ると、1株当たりの利益が計算できます。

 

この1株当たり利益に対し、株価が何倍まで買われているかを表したのが株価収益率(Price Earnings Ratio)です。

http://www.jsda.or.jp/manabu/qa/qa_stock32.html

 

つまりPERというのは、会社が将来的上げる利益に対して、現在の価格がどの程度の水準にあるのかを知るための尺度ということになります。

 

これではまだわかりにくいでしょうか。

 

先ほど、物の適正価格を知るためには、その「モノ」が割高・割安のどちらであるかを判断することが大切であるお話ししました。そして、私たちが、株を買うときには出来るだけ割安の株を買いたいと思うものです。この「割安」の度合いを計算によって導きだすことが出来るのがPERなのです。

それではどのような計算式で求められるのかを見ていきましょう。

 

PER(株価収益率) = 株価 ÷ 1株あたりの当期純利益(倍)

 

PERは「株価」を「1株あたりの当期純利益」で割ることで算出することが出来ます。

 

 

当期純利益って何?

ここで当期純利益という言葉が出てきました。よくわからない。

そんな方も多いと思いますので少し説明させてもらえたらと思います。

 

ではまずその前に、そもそも利益とは何でしょうか?

 

利益(売上総利益)というのは、商品を販売することで稼いだお金のことをいいます。

 

例えば、A社が500円で商品を仕入れて、1000円で販売したとします。

このとき、売上高1000円 - 仕入高500円 = 500円が利益(売上総利益)になりますよね。

 

本来であれば、商品を販売するために雇った人の代金(人件費)、オフィスの賃貸料(販管費)などを差し引く必要がありますが、「売上総利益」の計算ではこれらは考えずに計算します。

 

さて、当期純利益はどんなものなのでしょうか。

 

当期純利益とは、簡単にいうと、会社が儲けたお金から税金や経費などのすべての支出を引いて、最終的に残ったお金のことをいいます。

 

会社員の給料を例にして考えてみましょう。

サラリーマンの方は本来の収入から税金や保険料などが引かれた状態で、給料を受け取ります。これが「手取り」であり、最終的に受け取る金額になります。

つまり、本来の収入(20万円)から、税金や保険料(3万円)が差し引かれて残った17万円が手取りになる訳です。

 

純利益もこれと似たようなもので、本来の収益から必要な色々なものを差し引かれて残ったものになると考えてください。

 

実際に計算してみよう!

それでは一度、PERを計算してみましょう!

たとえば、「架空産業」の「株価」は現在200円、「1株あたりの当期純利益」は20円になっています。

 

これを公式に当てはめると、

 

PER =  株価(200円) ÷ 1株あたりの当期純利益(20円) = 10 となります。

 

つまり、「架空産業」のPERは10倍となるわけです。

 

現在では、15倍以内であれば。割安であると言われていますので、「架空産業」の株は割安の銘柄ということになります。

逆に20倍、30倍の銘柄であれば、割高であるので手を出さない方がいいでしょう。

 

PBR(株価純資産倍率)

次にもう一つの指標であるPBR(Price Book-value Ratio)についてみていきましょう。PBRを定義すると以下のような内容になります。

 

Price Book-value Ratioの略称で和訳は株価純資産倍率。PBRは、当該企業について市場が評価した値段(時価総額)が、会計上の解散価値である純資産(株主資本)の何倍であるかを表す指標であり、株価を一株当たり純資産(BPS)で割ることで算出できる。

https://www.nomura.co.jp/terms/english/p/pbr.html

 

つまり、PBRというのは、企業が持っている資産からみた割安度になります。

 

計算方法は以下の通りです。

 

PBR = 株価 ÷ 1株あたりの純資産(BPS)

 

これだけだと何のことを言っているのかわからないと思いますので、もう少し掘り下げてみていきましょう。

 

企業の価値

企業は商売を行い、利益を得ることで価値を持ちます。しかし、時に企業は事業を売却したり、最悪の場合には倒産するといった状況になることも考えられるでしょう。

 

PBRは会社の解散価値を表す指標です。ここでいう解散価値というのは、企業の資産から、借金などの負債を引いて残ったお金のことをいいます。

 

PBRが1倍であれば、会社の解散価値と株価が同じなので、会社が倒産したとしても投資金額は戻ってくると考えることが出来ます。

また、PBRが1倍以下であれば会社が解散した場合のもらえる金額は投資した金額よりも多くもらえます。一方、1倍以上であれば、投資した金額よりも少なくなります。

 

つまり、PBRが1倍よりも低いほど「割安」の銘柄ということになります。

 

ただし、0.1倍などのように、PBRの値が極端に低い場合は企業が倒産する可能性があるので注意が必要です。企業の資産状況などを調べてみるようにしましょう。

 

こちらのサイトに優良銘柄の見方など、詳しい情報が載っているので参考にしてみてくださいね。

それでは今日はこんな感じで。

グッドラック!