現在、社会では様々な事件や問題がおき、毎日多くのニュース報道がなされています。
北朝鮮における核実験問題、トランプ政権におけるキューバ制裁、安倍政権を巡る問題など、次々と新しい情報が私たちの元には入ってきています。
みなさんは、それらの報道を正しく理解することが出来ているでしょうか。
僕はいまいちよくわからないな、と思うことが多々あります。
例えば、一言で北朝鮮の核実験問題といっても、そもそも”核”とは何かということがよくわかりません。
どうやって作られているのか。
なぜ作る必要があるのか。
なぜ他国に武力を示す必要があるのか。
一つの報道を切り取ってみただけでも、ほとんどの内容が理解出来ていないんですね。
もしかしたらみなさんも、このような質問をされたら、多くの人が答えに詰まってしまうかもしれません。
にも関わらず、私たちは数少ない情報を元に、多くの物事を善悪どちらかの意見で語ってしまいがちです。「この問題はこういうことだ!」と断定して話してしまいます。
本来であれば、一つの視点から問題を論じるのではなく、多様な視点からの意見を考慮する必要があるはずです。
なぜならニュースで報道されている内容というのは、全体のほんの一部に過ぎないからです。どんな物事にも表と裏があるように、どんな問題も善悪どちらかで語れるものではありません。
必ずしも言っていることは”正しい”ことではないという疑いの目を持つことも時には大切になるでしょう。
どんな問題も、非常に複雑な要因が絡みあっているものなのですよ。
ですので、今回はニュースを多様な視点から考えるために、客観的に内容を報道しているオススメラジオ番組をご紹介したいと思います。
1.荻上チキ・Session-22
評論家、編集者であり、シノドスを設立後には「シノドスジャーナル」で編集長を務めた著者による番組です。
国民的討論番組である、「朝まで生テレビ」の司会後継者と噂されるほど、調整・インタビューが上手く、また話し方も理論的で非常にわかり易いです。
session22では、毎回トピックに沿った有識者を招いて、内容を議論していきます。
実際に足を運んでのフィールドワークを行うなど、積極的な活動もされているので、現場の生の声を聞く機会も多くあります。
参照:彼女たちの売春
ラジオ番組:荻上チキ・Session-22
2.内田樹&名越康文の辺境ラジオ
神戸女学院大学名誉教授の内田樹さん、精神科医の名越康文さんの2人による討論番組です。
特に内田さんは、「日本辺境論」、「下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち)」といった著作で有名になった方であり、現在では数多くの著作を出版されています。
賛成と反対の両論から意見を述べているものが多く、易しい語り口調の中に深い見識があり、誰もが読みやすい文体になっています。
もちろんラジオでも、その語りは健在。
社会、生き方についての深い討論を繰り広げていきます。
参照:大人になるってどういうこと?疑問を持った時点で「大人です」
ラジオ番組:内田樹&名越康文の辺境ラジオ
3.Jam the WORLD
2001年から放送されている番組で、番組名の由来は”世界に突っ込む”という意味。
月~木に番組は報道されており、司会者は日替わりとなっています。
僕がその中でもお勧めなのが、月曜日の司会者”津田大介”さんです。
津田さんは、「ウェブで政治を動かす!」という著作で社会的認知を得ました。
ウェブメディアが今後は世界を変えていく、現在の報道の在り方に警笛を鳴らした素晴らしい一冊になっています。
ニュースでは、著名人を読んでの対談やニュース解説などを行っています。
テレビでは、報道されないような内容、考え方などを知れて面白いですよ。
ラジオ番組:Jam the WORLD
4.岡田斗司夫のPODCAST
岡田斗司夫さんは、通称オタキングという肩書きを持っており、オタクの代表者として有名になりました。
しかし元々は「新世紀エヴァンゲリオン」を制作した” 庵野秀明”氏とガイナックスを立ち上げるなど、アニメ文化の隆盛に貢献をしてきた人物です。
また近年では、新しいビジネスモデルである FREEexや”評価経済社会”の到来を予想するなど、幅広い分野で活躍されています。
ラジオでは、アニメの評論や著名人との対談、岡田氏自らが主宰した”モテナイ人”ばかりを集めた会について語るなど、ユニークなものもあります。
どの番組も”気づき”が多く、「こんな考え方も出来るんだな」という学びが沢山得られるラジオになっています。
ラジオ番組:岡田斗司夫のPODCAST