僕たちの生存戦略

心理学は”心の科学”です。書店でみるのは”ポップな心理学”

心理学を学べば、「人の心を読むことが出来る」、「対人関係に悩まなくなる」。

 

人間関係で悩みを持つ方が多いのか、大学の学部の中で、心理学は人気のある学部の一つになっています。

 

確かに、心理学を学ぶことで対人関係で有利になることはあります。

例えば、ちょっとした仕草を観察し、相手の気持ちはどのような状況かを推測することが出来ます。また学んだ知識を生かせば、相手の性格や特徴を既存の型に当てはめていくことも可能でしょう。

 

ですので、”他者の気持ちを読める”。そうした側面は確かにあるとは思います。

 

ただし、これはあくまでも推測の域であり、本当に他者がどのような思いを抱いているかを完璧に読み解くことは出来ないのです。

 

僕は大学時代、心理学を専攻し4年間の学びを得ました。

その経験から、実際の心理学はどのような学問だったのか。少しご紹介出来たらと思います。

 

心理学は”心の科学”

心理学といえば、血液型占いや心理テストを思い浮かべる方が多いのではないかと思います

書店にいけば、その類の本が沢山ありますし、そう思ってしまうのは無理ありません。

僕自身、大学時代は心理学を専攻していましたが、志望した理由は占いや心理テストのような面白い勉強ができると思って受験しましたので。

 

しかし心理学を学んでみるとそのイメージは一変します。

 

実際の心理学は、書店でよく見かけるようなものでは決してありませんでした。

心理学は”心の科学”なのです。

 

統計を取って関連性を追及する学問

ですので、質問紙を作成し、多くの人にアンケートを取る「質問紙調査」や、実験に協力してくれる人を集め行う「実験法」などを授業では行います。

 

そしてその結果を元に、数学的な統計を取り、関連性を追求していくのです。

 

例えば僕は卒業論文を作成するために、質問紙調査を行いました。内容は、「孤独感と対人関係の関連性」を検証するというものです。

まずは質問紙を作成するために、過去の論文を読み漁ります。「同じ内容のものがすでに出ていないか」、「質問紙の項目で参考に出来るものはないか」などを探すために行うのですね。

そして、実際に質問紙が出来ると学生に配布して、アンケート調査を行います。その結果を元に分析を行い、仮説と検証を行っていくという流れです。

 

あくまで数値による検証によって、およそこうだろうという仮説を立て、物事の関連を見つけてだしていく学問なのですね。

 

書店でみるのは”ポップな心理学”

入学すると、初めのオリエンテーションで先生は次のようなお話をされました。

 

心理学は科学であり、推測の学問ではありません。書店で見かけるような占いや心理テストには科学的な根拠はない、ポップな心理学なのです。勘違いしないように“。

 

先ほどの僕と同じような考えで入学している学生がきっと多いのでしょうね。心理学はみなさんがイメージしているようなものではありませんよ。そう釘を指しておきたかったのではないかと思います。

 

心理学は文系の学問ではなく理系よりの学問である。初めの授業でこの話を聞いた時は、失敗したと思いましたね。

数学や科学といった科目が苦手で、文系である心理学部に入学したにも関わらず、4年間もの間”科学”を勉強するはめになるのだと思ったからです。

 

大学では好きな科目を選べるから大丈夫

でも実際に勉強すると意外とこれが楽しいのです。

心理学と一口にいっても、その種類は多岐に渡ります。

 

カウンセリングを主とする「臨床心理学」に始まり、「認知心理学」「性格心理学」「犯罪心理学」「産業心理学」など数多くの種類があるのです。

 

これだけ多くの種類があるので、自分の好きな科目は必ず見つかるずです。

ちなみに僕は、カウンセラーになりたかったのもあり、「性格心理学」や「臨床心理学」といった臨床系の科目を多く履修していました。

これらの科目は、統計的な要素が少なかったのもあり、自分には向いていたのかもしれませんね。

 

事前に内容を調べておくように

このように、僕は当初イメージしていたのとはまったく違う学部に入学してしまいました。

それでも、授業内容に興味を持つことができ、無事に4年間で卒業することが出来ました。でもそれは運がよかったのだと思います。

 

実際、「想像していたのと違う」といって辞めていった人もいましたし、興味がなく授業にも出ないため、単位が足りなくて辞めざるを得ない知人もいましたしね。

 

ですので、もしこれから大学で「心理学を学びたい」という方がいれば、事前にしっかりと調べておく必要があるでしょう。

自分の学びたいことが本当に学べるのか。イメージしているのと相違がないか。

現在ではインターネットも発達し、web上から沢山の情報を集めることが出来ます。それに親戚や知り合いなどから、大学についての話を聞いて参考にするのも

それでは今日はこんな感じで。

グッドラック!