これからの時代を生きる力

IT業界で働くのは大半が”技術者”ではなく”作業者”である

最近仕事を行っていて感じることがあります。

 

それは、IT業界で働いている大半の人がいつの間にか、“技術者”ではなく”作業者”にさせられているのではないかということです。

 

IT企業が掲げる募集要項の多くには、「ITエンジニア」「Webエンジニア」といった、”技術者”を募集する記載がなされています。

これを見れば、「よし技術者になれる!」と思って入社する人も多いでしょうし、エンジニアと聞くだけでかっこいい職業だと連想させられるため、多くの応募者を集めることが可能です。

しかし、その言葉を信じて実際に入社してみると、IT系企業の多くは自社で勤務するスタイルではなく、他社へ出向することが大半だということに気づかされます。

そして配属された新入社員や、スキルを持たない人間は、延々と同じ作業をさせられることになるでしょう。バリバリとプログラムコードを書いて、活躍出来ると想像していた職場では、エクセルによる表作成や検証業務を延々とすることになるかもしれません。

 

もちろん、パソコンを使っての仕事なので、本人は恐らく自分はITエンジニアであり技術者であると思っているのだと思います。けれども、その仕事内容は、あくまで作業であり、”物を作る”技術者とは程遠い存在になってしまっているのではないかと感じるのです。

 

今回は、IT業界において”作業者”にならないためにはどうすればいいかを考えていけたらと思います。

 

1.基本を大切にする

IT技術は次から次に新しいものが生まれてきています。

例えば、今後の社会を大きく変えるであろう人口知能。この人工知能を機能させるためには、”Python”というプログラミング言語が向いていると言われています。

こうした風潮に多くの人が、「これからは””Python”だ」「これをやっていれば時代を先取り出来る」といって、我先にと学ぼうとしています。もちろん、新しい知識を学ぶ事はとても大切なことです。

 

しかし、本当に大切なのは、新しい技術に惑わされることなく、まずは基本を理解することなのです。

 

実はコンピューターは0と1の2つの数だけで動いており、あらゆる命令を実行しています。例えば、ワードやエクセルを使えば、私たちは簡単に文字入力を行ったり計算することが出来ますよね。こんなことが出来るのも、コンピュータが0と1で行うべきことを理解して実行しているからなのです。

この原理原則は、人工知能が発達した現在においても変わってはいません。コンピュータが誕生した時から、仕組みは同じなのです。

 

どんな物事も、基本を理解して初めて応用することが出来るようになります。

 

「すぐに役立つものはすぐに役に立たなくなる」という言葉もあるように、基礎を疎かにすれば、いずれその知識は役に立たなくなってしまうでしょう。

 

息の長い、地味な基礎知識をまずは身に着けること。それが、”作業者”にならないための第一歩なのです。

 

2.”なぜ”と問いかける

仕事をしていると、次第に業務を簡単に行えるようになります。

当初に比べれば格段に作業のスピードは速くなるでしょうし、自分は仕事が出来ると思う人も出てくることでしょう。場数を踏むことで、手を抜くことを覚えてしまうかもしれません。

 

しかし、ここで気を緩めてはいけないのです。

 

誰かに与えられた仕事を、そのままやっているだけでは、”技術者”にとって大切な「思考し、考えること」を行う余地がなくなってしまいます。

与えられた業務を行えることは、あくまで”作業”に過ぎません。

 

なぜその”作業”が必要なのか。どういう仕組みになっているのか。”なぜ”と問いかけ、新しい物事を発想する力こそが”技術者”にとってのあるべき姿なのです

 

3.学び続けること

先ほど、「すぐに役に立つことは、すぐに役に立たなくなる」とお話ししましたが、これは、”技術を学ぶこと”に関してだけではありません。

 

“技術者”にとって大切なのは、新しい発想を生み出すための幅広い知識です。

 

それは、経済、法律、宗教、英語など、一見すると、”技術”とはまったく関係がないように思えるものも含んでいます。

色々な知識を取り入れることで、新しいものを発想したり、時代の中での自分の立ち位置を知ることが出来る。

常に学び続けることで、これからやってくる時代の波に飲み込まれずに、付いていくことが出来るはずです。

 

最後に

僕自身も、現在IT系の企業で働いており、「自分は”作業”を行っているなぁ。」と思う場面がよくあります。そんな時に、周囲を見渡してみると、同様の想いで業務に取り組んでいる方が多いのではないかと感じました。

 

もしこのまま、同じような状況で仕事に取り組んでいれば、いずれは「機械」や「優秀な人間」にとって変わられる可能性が高いです。今回のトピックはそんな自分への戒めも込めて書いた次第です。

 

もし同じような状況の方がいれば、上記のことを意識してみてください。きっと状況は好転するはずですよ。

今日はそんな感じで。

グッドラック!

本日の参考書籍