サブカルチャー

社員を家族のように大切に育てるコトで、人が辞めなくなった会社

 江口洋介が司会を務める「ガイアの夜明け」。この番組で先日、就職特集がなされていました。
 
 
その内容とは、いかにして若手が辞めない会社を作るか”ということ。
 
 
特集されていた会社では「あること」を実行したことで離職率が20%から5%に減ったのだとか。
 

 

今回は人が辞めない会社に必要なことは何か、考えて行きたいと思います。

 

中小企業の挑戦

 
番組で取り上げられていたのは、三重県にある社員総数が130人程度の会社、万協製薬株式会社。ドラックストアに行けば製品を見ることが出来る薬品メーカーです。
 

以前は若手の離職が多く頭を抱えていたというこの会社。この課題を乗り越えるためにユニークな取り組みをしていました。

 

上司と部下以外の関係を作る

 
この会社で採用されている面白い取り組みとして、「プチコミファミリー制度」があります。
 
 
この制度は、違う部署の世代も年齢も違う人たちを兄弟に見立てて交流を図るというもの。
 
 
例えば番組内では、新入社員の女性(大屋さん)が登場します。
 
彼女にはリーダーからネームプレートが手渡されるのですが、このネームプレートはちょっと変わっています。
 
なぜなら、「プチコミ四女」という記載がなされているからです。
 
 
そう、この制度はそれぞれ分けられた人たちが、まるで兄弟のようにお互いを思い、助け合うことが出来るように考えられたものなのです。
 
 
なのでみんな、長男・次男・長女・次女といった肩書が与えられます。
 
 
この制度の狙いは、上司・部下というしがらみをなくし、信頼できる人を社内に作ることにあります。
 
 

なぜ若手は辞めるのか

 
そもそもこの制度を行うことになった背景には、若手がよく辞めてしまうという問題があったといいます。
 
 
ではなぜ彼らは会社を辞めるのでしょうか

 

社長さんが辞めていく社員に聞いたところ、「社内に相談できる人がいない」「孤独で辛い」といった、人との繋がりが不足していることが浮き彫りになってきたそうです。

学生時代を終えて、会社という違う環境に変わる新入社員。仕事や人間関係に悩み、苦しいことは沢山ありますよね。

そんな時、相談出来る人がいないというのはとても心細いものなのだと思います。

 

世代が変われば考え方も変わる

 
 これを「最近の若者はだからダメなんだ」と言ってしまうことは簡単です。
 
 
しかし、この会社ではその状況を真摯に受け止めて、改善したからこそいい結果を生むことになったのですよ。
 
 
僕自身も、平成の若者であり「ゆとり」と言われる世代ですが、確かに親世代との価値観の違いを感じます。
 
 

お金よりも優先するものがある

 
高度経済成長期のように、頑張れば豊かになれるということを目指して働くことはもうできません。
 
なぜならすでに物は溢れ、社会は豊かになりきってしまっているからです。
 
 
そんな状況ですので、やはり時代に適したやり方や考え方に合わせていかなければ、働く人のモチベーションを保つことは出来ないでしょう。
 
「最近の若者は」「私たちの時代はこうだった」という言葉は、思考停止に過ぎません。
 
 
時代に沿った考え方をすることで柔軟にルールを変えていくことが必要なのです。
 
 

兄弟制度で行われる取り組み

 
 そうした若手を離職させない取り組みである「プチコミファミリー制度」。
 
この制度では定期的に飲み会を行い交流を図ることはもちろん、会社の負担で年に1回旅行に行けるそうです。
 

 

仕事にもいい効果を生み出している

 
 例えば旅行に行くためには、兄弟が集まって計画を立てます。各グループには新入社員が1人ずつ含まれており、彼・彼女らに意見を出してもらうなどの工夫を行います。
 
 
それが仕事において、「自分の意見を伝える力」や「人とコミュニケーションを取る力」に繋がっていくのです。
 
 
番組内では、初めは周囲に溶け込めなかった大屋さん。ですが周囲との交流を通して、「今後入ってくる人のために私も頑張りたい」「周囲に積極的に働きかける」。
 
そういった、姿勢や言葉が飛び出すまでに変化しました。
 
 
この制度は、古き良き日本の会社にある、「社員を家族のように大切に育てる」という風土の大切さを再認識させてくれるものなのかもしれませんね。
 
 

あとがき

今回紹介した、万協製薬株式会社。

他の企業が行っていない制度を柔軟に作り、社内に浸透させることで課題を解決することに成功しています。

現在は、副業解禁や派遣法の改正・残業規制といったように、「労働」に対する関心が高まっている時代です。

今後もきっとユニークな取り組みを行う企業が沢山出てくることでしょう。

真似できる部分は吸収し、「良い会社」が一社でも増えるようになって欲しいですね。